最近考えたこと
先進国オワコン説
先進国はオワコンになる。恋愛の仕方がわからない若者。広がる多様性。リベラル化した社会は自由だ。世界はリベラル寡頭制とポピュリズムの政治体制に分かれただけのこと。どちらも地獄で答えはないことを書いておきたい。それはバイデン政権のひどさを見ても今、過激な行動でしか地位を取り戻せなくなったトランプを見ても明らかだ。どちらも正しくはない。もし、リベラルの方向が正しいと思うなら、いるコミュニティーが狭い。ポピュリズムにハマって今財務省解体などと叫ぶならネットのし過ぎだ。カズオイシグロは
イギリスを含めたヨーロッパ諸国、あるいはアメリカに住んでいる人の中には、今回のパンデミックだけでなく、ポピュリズムの急速な台頭などに対して、ここ5年間ほど現実を避けて生きている感覚を持っている人は大勢いると思います。起きていることをどう捉えるべきなのか、これはどういう意味なのか、という話は小説家やジャーナリストともしてきました。
ブレグジットにしても、トランプ主義の台頭にしても、中には半分ジョークを交えながら、「この世には本当にバカがいるもんだ」と怒る人もいます。しかし、私たちはその先にあるものを考えないといけません。そこで起こっている重要なことに気がつかないといけないのです。
俗に言うリベラルアーツ系、あるいはインテリ系の人々は、実はとても狭い世界の中で暮らしています。東京からパリ、ロサンゼルスなどを飛び回ってあたかも国際的に暮らしていると思いがちですが、実はどこへ行っても自分と似たような人たちとしか会っていないのです。
私は最近妻とよく、地域を超える「横の旅行」ではなく、同じ通りに住んでいる人がどういう人かをもっと深く知る「縦の旅行」が私たちには必要なのではないか、と話しています。自分の近くに住んでいる人でさえ、私とはまったく違う世界に住んでいることがあり、そういう人たちのことこそ知るべきなのです。
と述べた。この記事は必読だ。この引用のあとに、メディアは二極化したと続くのだがその通りだと思う。つまり、ポピュリズム陣営のメディアの真実と、リベラルのメディアの真実があるというわけだ。でも、それは真実ではない。自分の思想に合っている記事を読んで喜んでいるだけだ。別に真実でもない。
私たちの役割は重要になっていると思います。ニュースメディアもそうです。メディアが二極化し、真実を伝えることを怠っている今、私たちの役割は非常に重要になっています。
メディアがそれぞれ真実を伝えることを怠るようになった。これは真実だ。だが、アメリカの失敗、いや、西欧の失敗をみると、彼らのやってきたことを踏襲している私たちも欧米と一緒に没落の一途を辿る。
日本も今、自民党という保守ではなくリベラル政党に支配されているのであるが、もし、今後も欧米の模倣で終始するのであればそのときにはトランプや、イタリアの現首相らポピュリストが支配する世の中になることは目に見えている。人間は歴史を繰り返す。だが、歴史から学んで別の策をとっても失敗する。その段階に入ることそのものが終わりだからだ。戦術の成功失敗は些細なものだ。
多様性というものも間違った使われ方をしているような気もする。社会から見た極端な異常を守るというだけの使われ方をしている。とある老人の社会学者の若者との不倫問題や、ゲイカップルが養子に迎えた子に性的虐待をしていたことを挙げて、それを批判することが差別だとくくられる世の中もまた異常だ。すぐ差別と叫びだすキャンセルカルチャー。これは異常だ。
逆に、昭和のような社会での性的少数者の差別があったことが異常そのものであったことも確かだ。
人間の描く理想や正しいあり方になりえることは難しい。所詮、知能の高いサルに過ぎないし、さらにいうと、残酷な存在だからだ。残酷な存在だからいじめるし差別もする。ブラック企業もある。性善説なんて嘘だ。人間があげる理想があるなら、その逆が人間の存在そのものなのだ。
一つ考えを述べておきたい。
「どの時代においても社会は異常である。」
そして、「正しさ(正義)とは悪を正当化するためにある」
私はその異常な社会においても異常である。正直に言う。人間が戦争、差別などあらゆる問題を正しく議論できる社会に未だ到達していないと思う。人間は間違った方向に向かっている。両方ともだ。トランプ支持者も、インテリ層のリベラルも正しくない。
一つ理解してほしいのは「正しさなんて存在しない」ということだ。だが、穿った人、病んだ人が政治に関心を持ち、社会が可笑しな方向に向かっていることは確かだ。トランプ支持者もリベラルも歪んでいる。
この記事を読んで「差別主義者」とか、また「リベラル的」とかそのまたまさか、「保守」だとか「右傾化した若者そのものだ」と言われたり、「どっちの肩も持っていない」とか言われても割とどうでもいいことだ。
右翼はもう死んだし、保守も福田和也を最後に死滅したし、西部の弟子も大した人たちはいない。保守も右翼も死んだし、ネトウヨ自体も荒唐無稽だ。なので、そもそも右傾化した若者なんて本当はいないのだ。あるのはネットのノリにのって、右翼ごっこをしているだけの痛い若者だけだ。現実に本当に多いのは左傾化した若者だ。というか、大学行っているやつのほとんどは左翼だ。教授自体ほとんど左翼の多い職業だし。
だが、どちらも結局、幼稚化したということを追記して記す必要がある。だが、右翼は劣化が激しすぎる。右翼と称した排外主義者の偽物も多い。あれは右翼ではない。ポピュリストである。
別に、私はあなたの肩をもって気持ちよくする情報を伝える人ではない。あなたがいつもみているメディアの人ではないからだ。ただ、狂人といわれることは覚悟の上だ。
ただ、人間が人間の持つ残酷な本質(差別や正義をふりかざして悪を平然と行うことや戦争や色々なこと)を克服できる社会があることを願っている。思えば、今の学校というのはそれを漂白する自己家畜化するための場所なのかもしれない。
あとがき
これも狂人の独り言に過ぎない。政治的な発言をしている連中というのはだいたいが狂人だ。