
ももたがいない
ももたは、ほおずりしようとすると空振りすることがあります。
事故で片目を失ったので、距離感がつかみづらいのでしょう。
食べ物や飲み水も、そこに置いてあっても気づかなかったり、なめようとしておそるおそる近づく様子もうかがえます。
距離感がつかみづらいほか、動いているものだけがようやくわかるぐらい、視力が悪くなっていそうです。
でも、しっぽを飼い主の足にちょこんと載せる、その距離は上手につかむなあと思います。
ちゃーんと家の中での生活をしているせいか、時々うっかり玄関から飛び出しても、家の敷地から出ないまま、慌てて戻ってきます。
お外の様子をずいぶんと忘れたのかな。
一度だけ、門を越えてしまったことがあるのですが、呼ばれて帰ろうとして隣の家に行ってしまい、本猫、迷子で大鳴き…なんてこともありました。
ドアの外への興味は失っていないものの、窓の外には興味を示さないです。
食べることだけは、興味津々なんですけどね。
弟猫がケンカでけがをしてしまったので、その子を病院に連れて行くついでに、久しぶりにももたも健康診断と予防接種をさせようと思い、連れて行きました。
2匹あわせて、12kgかな。13kgかな。
私の酸素ボンベをあわせると15kg近くなりそうです。
歩荷のトレーニングをしているような気持ちになる動物病院受診。
弟猫は預けることになっても、ももたは連れて帰るつもりでいました。
だって、私の添い寝の供。安眠の守り神です。
季節が進んで、やっと気温が下がり、ベッドの上にももた様の御寝所を作り(掛け布団の上に羽枕を置いて一段高くしたところに毛布をかけただけ)、そこで寝るももたを撫でまわすのが楽しみなのに。
お布団の中に入ろうとしては、それには少し暑くて不機嫌になるのも、またかわいいのです。
が。
血液検査の結果、ももた、肝臓の数値がよろしくないことが判明。
弟猫は連れて帰っていいけれども、ももたは精査のために入院させたいと獣医さんに言われてしまいました。
食べることしか楽しみが無いからって、ヨーグルトのふちにこびりついたクリームとか、この夏を乗り切る必需品だったアイスクリームとか、おすそ分けしすぎたのではないかと、反省がよぎる一瞬。
悩むこと、しばし。
人間の家族も入院中だし、入院していない人間たちも各自の通院があるところに、猫の通院治療が加わるのはきつい。
スケジュールが回らなくなる。困った。
というわけで、二匹いっぺんに預かってもらうことにしたのです。
ももたを預けるなら、弟猫よ、お前もだ。
家に、ももたがいない。
弟猫もいない。
触ろうと思ってもいない。
ももたの朝ごはんの時間には、起こされなくても目が覚める。
今、身動きするとももたが起きるから…と、なぜ、布団の中で固まるんだ、私。
そこには、ももたはいないのに。
寂しいを連発しつつ、たいした異常じゃないといいなあと、気をもんでいるところです。
入院の予定は一週間。まだ半分も過ぎていないけど、今日にも連れて帰りたい気持ちでいっぱい。
いつか、猫が家にいない生活になったら、つらいなあ。寂しいなあ。
ここから下は、「ぼくの入院費を寄付してくれてありがとう♡」の弟猫の白目写真です。
それと、兄弟たちがいなくて寂しがって、人間にひっついて離れない妹猫のセクシー?な写真です。
ここから先は
¥ 300

サポートありがとうございます。いただいたサポートは、お見舞いとしてありがたく大事に使わせていただきたいです。なによりも、お気持ちが嬉しいです。