想像力
わたしを知らない人が、わたしを優しいと褒めてくれる。わたしを知らない人が、わたしをさも知っているように評価して、にんまりとマスクの下で笑う。わたしはあなたを知らない。だからあなたが怖いし近づきたくない。
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以前、とある人が書いていた。
人は知らない事を、初めて見ると生存本能が働き自然と「嫌い」とか「怖い」と思うそうだ。だから、わたしは極力、知らない人にもなるべくフラットに接するように心がけている。
よほどの想像力がある人じゃないと、誰かの発言や行動の真意を読み取るのは難しいと思う。
駅で大声で怒鳴り合うおじさん達や、やけに感じ悪い店員さん、あまりに非常識な人にも、帰る家があり、家族が居て、分かり合える友人がきっと居るのだろう。
そういうわたしだって、きっと感情が穏やかでない時はもちろん沢山ある。そんな日はきっと誰かを嫌な目つきで見ているように誤解されたり、乱暴な歩き方で人に不快感を与えているかもしれない。
そろそろ若いとは言えない年齢。
誰かの想像力に甘えて開き直ってしまわないように、自分を俯瞰して生きていたい。
今日も誰かがわたしをなんと語ろうと、ぶれずに淡々と過ごせますように。
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