友人のぬくもりと風を感じて

思えば沢山の土地に移り住んできました。幼少期から、学生時代、結婚した後も合計したら今まで10回近く引っ越しを経験してきました。故に、幼なじみと言える友人はおらず、必然的に浅く広く、知り合いがいるような人生を過ごしています。そうは言っても、その土地その土地で深くお付き合いさせてもらい、引っ越したあとも変わらず親しくしている友人もいます。先にお伝えしたいのは、わたしは言うほど友人が多いわけではありません。

新しい土地に引っ越すことに慣れているのですが、その場所その土地で人生レベルの出会いをすることがあります。「人生レベル」というのは、一生関わり合うだろう人や、人生に大きく良い影響を与えてくれた方です。

わたしの行いで、大切な友人を失った過去もあります。その人たちを思うと、今でも悲しくなります。わたしの病気が原因で、わたしこそ無自覚なうちに距離を置かれていなくなった友人もいます。でも、きっとどんな生き方を選択しても、遠かれ早かれこうなっていただろうとも推測します。

友人が必要じゃないという人もいるかもしれないですが、わたしにとって友人は年齢問わず、必然的な存在です。一人でどうにか生きていけるタイプではないし、わたしは時に人に依存して助けられて生きてきた人間だからです。今繋がっているご縁を、一生大切にしたい。夫がいても、友人と話さないと心が塞ぎ、辛くなることだってあります。性別を意識しているわけではありませんが、同性の気の知れた友人とのひとときは何にも変え難いありがたさ、幸せがあります。先にお断りした通り、それほど多い交友関係ではありません。故に、一人一人に対してそれぞれいろんな想いが詰まっています。

来るもの拒まず去るもの追わず、といったかっこいい生き方はちょっとできないけど、この歳まで関わってくれていてくれる方たちには、一生恩をお返ししたいです。優しい温もりとさわやかな風を吹かせてくれる友人たちに感謝して、また明日から悠々と生きて行けたら幸いです。


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