奥伝を終えて。
公式LINEが不具合で、
ここのところ、いろいろと試みてみたのですが、
解決の糸口が見つけられず…
書きたいことがあったので、解決策が見つかるまではこちらに綴ります。
先日、奥伝のお稽古をしてきました。
奥伝とは…
いわゆる、奥義みたいなもので、
文字に起こしてはいけない、口伝の点前です。
神仏に差し上げるお茶を点てる点前で、
今まで学んだ点前の要素が含まれていて、
奥伝をすることで、普段の稽古のどこが足りていないのかがよくわかります。
奥伝のお稽古があるとわかった日から
わたしは自分のメモを見返して、
イメトレして、当日を迎えました。
その日は2人限定。
わたしは点前の番が後だったので、
先にされる方の見せていただけて、
復習しながら、自分の点前をしました。
さっき見せていただいたものでも、
正確に覚えていない。
どんなに復習してシュミレーションしても、
その通りにならない。
なんでだろう。
どうしてできないんだろう。
わたしが神仏に茶を差し上げる機会なんて、
あるわけはありません。
だけど、お稽古をする。
その意味は??
わからないなぁ。
わからないことが多すぎるなぁ。
奥伝は使うお道具が明確に決まっています。
決まりごとがハッキリしているのです。
だから、それさえ覚えておけば恐れることはない。
なのに、できない。
一つわかったことは…
わたしが学んできた年月は確実にわたしの中にある、
ということでした。
経験値というのでしょうか…
こうだから、こうなる。
だから、次の手はこうなる。
それが、頭ではなく、身体が知っていたのです。
お稽古を重ねてきた自分
そしてなにより、子どもの頃からお稽古をつけてくださった師匠に
心から感謝しました。
まだまだ続く茶の道。
立ち止まって、自分の在り方を振り返り、
自分の心を振り返りながら、
進んでいこうと思います。