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夜だけの熱烈大歓迎
まろんは、わたしが出かけるとき、ちらりとこちらを見るだけで、さみしがったりはしません。 まるで「いってらっしゃい」とでも言うように、いつも通りの表情で見送ります。 その姿が頼もしくもあり、ちょっぴりさみしくもあります。 たまには、おいかけてきたり、鳴いたりしてくれてもいいのにな、と思うことも。
でも、帰ってくるとまろんの態度はがらりと変わります。 わたしが近づいた側の部屋にさりげなく移動し、玄関の近くに来ると、いつの間にか玄関前にスタンバイ。 そして、ドアが開く前に「にゃあ」と声をかけてくれます。
朝と違って、夜は熱烈大歓迎。 寒いから、というわけではなく、年中そんなふうに迎えてくれるのです。 帰宅するときに聞くその「にゃあ」という声は、何よりもうれしいもの。 今日もまろんが待っていてくれる。 それだけで、ほっとするのです。