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まろんとの出会い

 3年前のことです。お母さんが元気をなくしていて、とても心配でした。ずっと一緒に暮らしていた猫を亡くした後のことで、家の中にどこか寂しい空気が流れていました。
そんな中、前に飼っていた猫と同じ種類の猫を探すことになり、ようやく出会えたのが今のまろんでした。
 小さな箱に入れられていたまろんは、見るからに元気いっぱい。箱の中から突然飛び出して走り回る姿に、思わず笑ってしまいました。そのとき、お母さんが思わず前の猫の名前を呼びかけたんです。その名前が自然に馴染んで、「まろん」と呼ぶことに決まりました。
 まだ子猫だったまろんは、遊び疲れるとすぐに眠ってしまう愛らしい存在でした。友達が「まろんを見せて!」と訪ねてきた日には、ボールを追いかけたり、抱っこされたり、写真を撮られたりして大忙し。その日の夜は、まるで電池が切れたみたいにぐっすり眠っていました。
 あれから3年。まろんは私たちの毎日に笑顔と温もりをもたらしてくれる存在です。お母さんもすっかり元気を取り戻しました。まろんとの出会いは、私たち家族にとってかけがえのない宝物です。

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