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じんわり、冬の味
冬の寒い日、ストーブの上では、美味しい焼き芋やホイル焼きがゆっくりと仕上がっていきます。
アルミホイルに包んださつまいもやじゃがいも、たまご、鮭。バターや塩を少し加えて包み、ストーブの上にそっと置けば、あとは待つだけ。ストーブの火力は強すぎず、じんわりと熱が伝わっていくので、時間をかけてじっくり火が通ります。
ストーブの前は、まろんの特等席。温かい場所は彼女にゆずるけれど、ストーブの上は私のもの。ホイルの中で、静かに変化していく食材を想像しながら、そっと触れてみたり、少し持ち上げて重さを確かめてみたり。中の様子は見えないけれど、ホイル越しに感じる熱が、出来上がりを知らせてくれる気がします。
ストーブのそばでぬくもりを感じながら、じんわり火が入った料理を楽しむひととき。冬の楽しみは、こんな小さな幸せの中にあるのかもしれません。