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まろんの優しさに触れて

 ブレンダ・ウェランド『本当の自分を見つける文章術』。かなり前に読んだ本ですが、時々この本のことを思い出します。生徒に「もっと話して、どんなだったの」と言って励ます著者の姿勢や、文章で自分に嘘をつくことってどんなことかを書いている部分だとか、気に入っているせいか、何か所かは覚えています。

 昨日から体調が良くなくて、ずっと横になっていましたが、今日は用事があるので起きなくてはなりません。ちょっと寂しくなって、「まろん」と呼びました。まろんはすぐにやってきて、布団の上に乗って一緒に寝てくれました。私が眠っているわけではないので、ちらちらとこちらを見ているのですが、また横になります。布団を通して感じるまろんの足や体の重み、彼女の毛並みや温かさが、そっと元気を運んでくれます。

 今朝もまろんを見て、本のことを思い出して、「まろんのこと、ちゃんとよく見ているのかしら?」と自問してみました。縞模様が背中にはなくて、前足だけにはっきり出ているところとか、私がブラシをサボるとどうしてか胸の部分にだけ毛玉ができてしまうところとか。何より、具合が良くないと察して、一緒にずっと横になっていてくれるまろんの優しいところは、今まで飼ってきた猫にはない、まろんらしいところだと思っています。

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