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私の美術ノート«キキ・コーゲルニックの黒いユーモア»

«ジャンへの手紙»

ああ、私たちにできること!

きれいに洗って、さっぱりと、風通しよく、リフレッシュ?

老女の私を若返らせてくれる?(^^;)

キキの作品を見せてくれてありがとう。

«Letter to Jean»

Oh, what we can do!

Clean, washed, airy and refreshed?

Will it make me, an old woman, young again?(^^;)

Thanks for showing me Kiki's work.

Kiki Kogelnikキキ・コーゲルニック(1937-1997)のHangings シリーズより

はじめてJeanにこの写真を見せられたときの私の反応が、上の手紙です。実際に展覧会などでキキ・コーゲルニックの作品を鑑賞したことは残念ながらありません。

聞き慣れないこのポップアーティストのことを少し調べてみました。個性的な作風に興味を持ったのです。

キキは、1935年にオーストリアに生まれ、ウィーン美術アカデミーで学んだ後、アメリカに渡ります。ニューヨークでは、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインらと親交を深めたりもしたようです。

1960年代にこの写真のようなHangingsシリーズで広く知られるようになりました。(これは、自身や友人の身体をビニールで切り抜いて吊るしたり、ステンシルを施して制作されたらしい)

1970年代以降に取り組んだ、女性をテーマにした作品もおもしろそうです。「フェミニズムの問題を皮肉やユーモア、クールでポップな美学で制作」という説明をどこかで読んで興味を引かれました。

絵画や彫刻などで、抽象的作品を精力的に展開したようですが、きっとどのテーマを扱った作品でも味わえるに違いない独特の持ち味、彼女のちょっとした?(かなりの?)毒の味、ブラックな皮肉とユーモアといった点に私は反応し、期待し、魅了されるに違いないからです。

日本で展覧会が開催されたら、ぜひ見ておきたい作家のひとりです。

*チューリッヒで2024年6月に開催されたキキの展覧会レポート(@art_architecture_guide.chによるInstagram投稿)を見つけたので、リンクを貼っておきます。

*この記事のトップの見出し画像は、Aoi Ringo作のコラージュ。キキをイメージして制作しました。

クラシック音楽と美術と🖤さえあれば! きょうは、「キキ・コーゲルニックの黒いユーモア」と題して、ちょっとドキッとする"Hangings シリーズ"をご紹介しました。

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