私の美術ノート«キキ・コーゲルニックの黒いユーモア»
«ジャンへの手紙»
ああ、私たちにできること!
きれいに洗って、さっぱりと、風通しよく、リフレッシュ?
老女の私を若返らせてくれる?(^^;)
キキの作品を見せてくれてありがとう。
«Letter to Jean»
Oh, what we can do!
Clean, washed, airy and refreshed?
Will it make me, an old woman, young again?(^^;)
Thanks for showing me Kiki's work.
はじめてJeanにこの写真を見せられたときの私の反応が、上の手紙です。実際に展覧会などでキキ・コーゲルニックの作品を鑑賞したことは残念ながらありません。
聞き慣れないこのポップアーティストのことを少し調べてみました。個性的な作風に興味を持ったのです。
キキは、1935年にオーストリアに生まれ、ウィーン美術アカデミーで学んだ後、アメリカに渡ります。ニューヨークでは、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインらと親交を深めたりもしたようです。
1960年代にこの写真のようなHangingsシリーズで広く知られるようになりました。(これは、自身や友人の身体をビニールで切り抜いて吊るしたり、ステンシルを施して制作されたらしい)
1970年代以降に取り組んだ、女性をテーマにした作品もおもしろそうです。「フェミニズムの問題を皮肉やユーモア、クールでポップな美学で制作」という説明をどこかで読んで興味を引かれました。
絵画や彫刻などで、抽象的作品を精力的に展開したようですが、きっとどのテーマを扱った作品でも味わえるに違いない独特の持ち味、彼女のちょっとした?(かなりの?)毒の味、ブラックな皮肉とユーモアといった点に私は反応し、期待し、魅了されるに違いないからです。
日本で展覧会が開催されたら、ぜひ見ておきたい作家のひとりです。
*チューリッヒで2024年6月に開催されたキキの展覧会レポート(@art_architecture_guide.chによるInstagram投稿)を見つけたので、リンクを貼っておきます。
*この記事のトップの見出し画像は、Aoi Ringo作のコラージュ。キキをイメージして制作しました。
クラシック音楽と美術と🖤さえあれば! きょうは、「キキ・コーゲルニックの黒いユーモア」と題して、ちょっとドキッとする"Hangings シリーズ"をご紹介しました。
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