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減税キター!……って本気で言ってんの? 〜ポピュリストの無責任エコノミクスを解説〜

どうもどうも、みなさん大好き減税のお話です。いやぁ、ポピュリストの方々は相変わらず「とりあえず減税しろ!」「少子化?景気対策?インフレ?そんなもんどうでもいいから減税!」と元気いっぱい。
しかしねぇ……そのお祭り騒ぎ、ほんとに大丈夫ですか? というか、ちょっと冷静に考えません? 歳出削減での減税にしろ、一時的な税収の上振れでの減税にしろ、結局は将来の富の奪い合いとツケの先送りにしかなりませんよ、というのが今回のテーマです。

歳出削減で減税!とかいうポピュリスト的スローガンの末路

「社会保障切り捨てて、減税しろ!」の無邪気さ
ポピュリストさん「高齢者の社会保障なんて削っちゃえよ! その分減税するから若い奴らにもウケがいいっしょ!」
いやいや、いくらなんでも浅はか過ぎません? 社会保障を削るってことは、高齢者だけでなく将来の自分たちにもリスクが増えるわけですよ。少なくとも、自分が年を取ったときに跳ね返る可能性は大いにある。
しかも、その浮いた財源を本来ならインフラ投資や未来の研究開発、国債返済に使うべきところを「減税します!」って……。
残念! その逆です。すみませんって感じですよ。国の借金は雪だるま式に増えるし、将来世代からしたら「削れる分削っといて、テメェらだけで減税パーティーすんな!」とツッコミ不可避。

 一時的な税収の上振れでウハウハ減税!の幻

「増収したから減税しちゃおう!」というご都合主義
好景気や一時的な経済活性化で税収が増えたら「よっしゃ減税だ!」と叫ぶポピュリストが大挙して押し寄せます。しかし、その税収増が「一時的」なものである可能性をスルーしちゃうのが、なんともご都合主義。次の景気後退期に税収がガクンと減ったら、結局どこかを削らなきゃならなくなる。それこそまた社会保障を切るはめになったり、国債増発が加速したり……最悪、増税のブーメランが返ってきます。
「いったん税率下げたものは上げにくい」って、皆さんご存知でしょう? 政治家にとっては増税は票に響くのでやりづらい。つまり、一度減税に手を出すと財政が苦しくなっても手の打ちようがなくなる=地獄を見るのはいつだって国民全体。

好景気でも借金は減りません

そもそも、日本の国債残高はマッハで増え続けています。「ちょっと税収増えてんだから、この際国債返済進めちゃおうぜ!」と思うほうが筋が通ってません?
にもかかわらず「減税! 減税!」とはしゃいで、またもや将来へのツケを溜め込むのは、もうブラック企業の深夜残業みたいなもんです。「ま、なんとかなるっしょ!」で先送りしてると、いずれ過労死(財政破綻)の危機ですよ。エナジードリンクと同じ。

結局、ポピュリストの「減税祭り」は誰得?

「減税?社会保障充実?残念、その逆です」
結局のところ、今の日本の財政状況で歳出削減→減税とか、一時的な税収上振れ→減税だとかのポピュリスト路線は、な〜んにも解決しません。
もし社会保障を削った財源が出たら、それはインフラ投資や科学技術開発、そして国債返済に回すのが王道。減税よりももっと大事な使い道はいくらでもある。
「減税で一時的に国民ウケを狙おう!」ってのは、選挙向けの美味しいパフォーマンスに過ぎません。うっかり乗っかったら、後から税金+社会保障負担というブーメランが大暴れすること請け合い。
え、高齢者の社会保障充実?論外です。
少子高齢化で現役世代が減っていくのに、財政赤字まで増やしたら、子どもや孫世代が支える負担はますます重くなります。結局、しわ寄せはいま若い人たち、そしてまだ生まれていない未来の子どもたちにのしかかるわけです。

減税でなく、足元固めを

「とりあえず減税!」は確かに耳障りは最高。ポピュリストさんたちは大声で「減税! 減税!」と煽れば票を集められるし、「なんか得した気分!」と感じる人もいる。
しかし、現実はそう甘くない。結局、社会保障やインフラ投資を削るだけ削って、未来世代への負担を増やすだけの結果になりかねません。
減税なんぞより、借金を返しつつ未来への投資をきちんとするのが王道。ポピュリストが声高に叫ぶほど、笑ってしまうくらいお粗末なのが減税ロマン。ぜひ皆さんには、慎重に考えていただきたいものです。

——減税?社会保障充実?残念、その逆です! 開発、インフラ投資、そして何より国債返済一択でしょ——

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