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タイパを追求した末路

わたしにはとにかく時間を惜しんで
何にでも効率化を求めた時期がある
今でいうタイパだろうか

人間は睡眠を取らないと活動できない
起きてる事が出来る時間はあまり多くはない

その頃のわたしは睡眠時間を削り
起きてる間も何かしら時間の効率を求め
せかせかした人生を送っていた
もちろんそんな生活を送っていれば
体にも不調がでる

限られた時間を大切にしたい
もちろん大事ではある
しかし欲求というのは際限がない
効率化を自分に求めているうちに
まわりにもそれを求めるようになっていた

まわりの行動が遅く感じると自分の時間が
取られているようで
ストレスを感じていた

自分は効率化するので速い、マルチタスクで
ついでにアレもしてコレもして
アレをしながらコレをして
アレもコレもドレもソレも

なので、人の動きを見ると
もっとこうしたら
速くなるのに、効率がいいのにと
求めてしまう事があった

自分にとって良いと思うものを押し付けてしまう
わたしにはそんなきらいがある
そしてそんな自分は嫌いだ
ハハハ
一応自分で笑っておいた

自分と他者は違う
以前の記事で1つのもの、繋がると書いたが
それは他者が自分とは違うからだ
違うからこそ認めづらく
そして、認める事が素晴らしく感じる

それぞれの我があるからだろう
元の幹は1つでも枝はそれぞれに伸びている
脱線しそうだ
話を戻そう

自分の時間は大切にするのに人の時間は大切に
していない

他者を大切に出来ていないのなら
自分の事も大切には出来ていない
わたしの中でそんな論理が
出てくる

その末路は一体どうなるのか

時間を作っても作っても
時間が無いと感じる

どれだけ効率化して
速く終わらせても
時間は、無いと感じるのだ

おかしい、時間がほしいから
タイパを追求したのに
どんどん時間が足りなくなる

時間に追われる

空いた時間をゆっくり過ごせば良いのに
ゆっくり過ごせない
何故なら、タイパを追求しているからだ
馬鹿みたいだと思うだろう
わたしもそう思う
ハハハ

そこには、自分の事だけという
心が強く内に向いた状態があった

わたしの時間
わたしが作った時間
わたしのもの

そんな執着が
わたし自身を苦しめた

もっともっと
もっともっとほしい、足りない、まだ足りない
これは、人間の欲(煩悩)でトップ3に入る
とん又は貪欲どんよくと呼ばれるものだ
どれだけ求めても満たされない
文字に起こすと、いかに貪欲か分かる

欲に苦しんでいる様子を書きなさいという
設問が出たら上の2行を引用するといい

しかし、意外と自分では気づかないものだ
際限のない欲求
求めても求めても満たされない

挙げ句の果てに
睡眠時間を削ってでも
時間を作ろうとする

そんな追求が限界を迎えた時
わたしは速く動けなくなった
まるで体が休めと言ってるように

寝て

寝て

眠りについた

起きても動きたくない
時間がもったいない、けど動きたくない

時間はただ過ぎていく

1分、1秒、そんな時間を速く動く事で
作ってきたのに

2時間、3時間
あっという間に過ぎていく

これではだめだ
わたしは時間を手放した

時間の事を考えなくなった

だが
時間を考えなくなった事で
わたしには時間が出来た

何にも縛られない
何をしても良い自由な時間
何もしなくていい、わたしが
時間を求めていないからだ

限られた時間がある
その中でしたい事をすれば
良いのだ

それが自分の時間を大切にする事だと思った

最初から時間はあったのだ
わたしが無いと思っていただけだ

時間が無い、そんな思いが
また時間が無いと言う現象を連れてくる

時間はある
あると思ったその時から
沢山の時間が見えてくるのだ

わたしのような極端な人は稀かもしれない
それでも
誰かが同じような状態で苦しんでいるのなら
この記事が何かの役に立つかもしれない
いや、何の役にも立たないかもしれない
ハハハ

どちらにしろ、世に出さなければ
それも分からないのだ
noteを書ける時間に感謝して
わたしは今も、限りある時間を大切に過ごしている

最後まで読んで頂いてありがとうございます

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こくぞう
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