#8 パソコンで娘と絵を描く
子どもの頃から、絵を描くのが好きだった。
好きな漫画キャラクターの模写をしたり、
授業そっちのけで机に落書きしたり、
そんなことしてたなぁ。
今はパソコンで絵を描くことに挑戦し始め、
全然慣れないペンタブに四苦八苦。
描いたり、やめたり、1年以上になるけど、
上手く描けるどころか、
まだツールを使いこなせてる感覚はない。
それでも徐々に楽しくなってきて、
時間を見つけては お絵描きに勤しんでおります。
■娘の創作意欲を刺激した
ここ数日、僕のそんな姿を娘が興味津々で見ている。
ひとりで遊んでいても気になって見にくるし、
お風呂から上がって身体を拭きながら見にくるし、
ベッドに行く前に作業具合を確認しにくるし、
ベッドから戻ってきて何かを確認してから寝る。
そして必ず「お父さんじょうずだよ」と
僕を褒めてから去っていく。
自分がされて嬉しいこと(=褒める)を、
人にもするところは好感が持てる。笑
おかげで僕の自己肯定感は爆上がりだ。
父親の取扱説明書 どこで読んだのかな?笑
同時に、刺激された娘の創作意欲は
我慢の許容量を超え、
「私もやりたい!」へと急激に成長した。
ここから娘の参戦である。
5歳にして ペンタブデビュー。
僕の時代では考えられない(というか無かった)。
こういうとき、時代の変化を感じるね。
貴重な体験だなと思いながら、好きにやらせることにした。
デジタルだと、レイヤーを変えてしまえるので
僕の絵に途中参加しても全く問題がない。
いくらでも描かせてあげられる。
どれだけ好きに線を引いても、
好きな色を塗っても、間違えても、構わない。
僕の描いた絵をベースにして、どんどん描き足されていく。
塗りたい色に設定してあげたり、
たまに変なところにいくカーソルを直すのが、
父の仕事。
あとは娘の座布団になってあげるくらいか。
興味を持って 楽しそうに描く姿が微笑ましい。
イヌの顔が水色だろうと、鼻が紫だろうと、
ほっぺたがカラフルだろうと、
自由にしてくれてOKさ。
むしろ、「もっとやれ」って応援しちゃうよ。
不要なときは非表示にすればいいだけだから、
消さずに保存しておける。
これはありがたい。
満足して描き終えたあとも、父の描くイラストに対して、
「帽子は黄色がいいんじゃない?」とか
「目をオシャレにしたらどう?」とか
「できなかったら私がやってあげるからね」と、
熱心にアドバイスをくれる。
一緒に考えて創作する作業もまた 楽しい時間だ。
■忘れていたけど、絵を描くのは楽しい
思えば、また描いてみようかなと思わせてくれたのも娘だったな。
大人になってからはあまり絵を描いていなかった。
子どもの頃ほどの熱心さはなくなっていたし、
仕事に家事に育児があって、
他にやりたいこともたくさんあって、
体調を崩して余裕がなくなったときもあって、
なんだかんだで遠ざかっていた。
別に描かなくても生きていけるし。
娘が紙にお絵描きをして遊ぶようになると、
「アンパンマン描いて〜」と頼まれたり、
「一緒に描こう?」と誘われることが増えた。
娘も成長し、色んなものが描けるようになる。
自分や父や母の顔、手足が生えて頭足人になり、
色を使うようになると、とてもカラフルな絵になった。
はみ出すことも、ちょっと変になることも厭わない、
楽しげで勢いのある描きっぷりは、
父に「自分もまた描いてみようかな」と思わせてくれた。
■娘の絵を作品にして残す
デジタルのツールを使っていて良かったことがある。
それは、絵を色々な形に応用できることだ。
僕が描いた絵で作ったTシャツは、
娘や姪っ子たちが喜んで着てくれてるし、
LINEスタンプもたまに使ってくれたりしてる。
でも特に楽しいのは、
娘の絵を使って雑貨を作ること。
娘が紙に描いた絵をベースにして、
ペイントソフトで少し整える程度だけれど、
ちょっとでもソフトを触ってみた経験があるから
できたことだし、思いついたことだった。
かじる程度でもやっておくと、
何かに繋がり、役に立つものだなぁと思う。
今は創作のハードルを下げてくれるツールが
いくらでもあって驚く。
高級な材料じゃなくてもいいし、
大袈裟な道具も必要なく やってみたいことがやれる。
とてもありがたい。
どんどん描いて 僕ももっと上手くなりたいし、
でも描いて終わりじゃなくて、
イラストを違う形にも展開して、色々作りたい。
娘と一緒に作ったものを、飾ったり、身につけたりして、一緒に使いたい。
それが娘が絵を描くモチベーションにも繋がってくれたらなぁと思う。
作る姿を見せる。一緒に作る。
そうやって、僕が楽しいと思うことの、
楽しい部分を、楽しみ方や面白がり方を、
伝えられたらいいな。
だから 娘が塗ってくれた昨日のイヌの絵も、
印刷するなり、シールにするなり、
手に取れる形にしてあげようかなと考えている。
そんな楽しみも加わって、僕の創作意欲も急上昇中!
おわり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?