見出し画像

#22 車の運転も同じだなぁと思ったこと

人生がマラソンや登山に喩えられたり、
会社やチームが1つの船に喩えられたり、
何でもかんでも野球で喩えるおじさんがいたり…。

「たしかに!」と思うものもあれば、
「そうかな?」っていうものもあるし、
人それぞれ、自分で感じて しっくりきたものが
何かしらあるよねー。

今日はそんな、喩えの話。



僕は車の運転が得意ではない。好きでもない。

運転をほとんどしていない時期があって、
久々に運転を再開したのが 10数年ぶりだった。
だから余計に、
「こんなに難しかったっけ?」と思った。

今日は、久しぶりに車を運転をしながら、
ぼんやりと考えたことを書いてみたいと思います。




【さっそく本題】集団の中で足並みを揃える


運転の感覚を思い出しながら、
考えながら走ると、どうしても速度が遅くなる。
制限速度を超えてはいけないのはもちろんだが、
あまり遅いのもよろしくない。
周りの方々に申し訳ないなと思いつつ、
アクセルを踏む。

ふと、
「社会で生きていくのと似てるなぁ」と思った。



①走るペースは、
速すぎても遅すぎても、周りに迷惑がかかる


公道は、制限速度が決められていて、
それが守らなければいけない上限値。
それとは別に、数値には表されてないだけで
下限も存在しない訳じゃない。
遅すぎる車は他車にとって、邪魔になるから。

多くの車が行き交う中では、
「マイペース」はどうしたって疎まれる。
速すぎず、遅すぎず、空気を読みながら、走れ。


②「道路に沿って」「同じ方向・速度で走る」ことが大前提

徒歩や自転車のように
途中で急に立ち止まることはできない。
その場でくるっと180°進路変更もできない。

決まった流れの中に身を投じ、
周囲と同じように振る舞うことが参加のルール。



①②のベースにあるのは、
みんなで「足並みを揃える」ということかなと思う。

みな同じであることを求められて、
ズレた存在は、嫌がられ、迷惑がられる。
自分の走りやすいペースで生きることよりも、
周囲に合わせることが重要で、
疲れたり迷ったときも、急には立ち止まれない。



さすが、運転の苦手な僕が感じることだ。
着眼点がやたらネガティブで、
社会の「生きづらい要素」が抽出されてる(笑

車の運転は、危険を伴うのでルールが必要。
そりゃそうだ。物理的な問題もある。
そっちに不満はないけれど、でも、

社会の「価値観」が交通「ルール」みたい、って
どうなのよ?
なんか息苦しくない??


【もひとつ本題】うまくやれる人ばかりじゃない


規則に縛られる窮屈さを感じつつ…
じゃあ、その規則を守り、周りに合わせて、
うまくやっていれば問題ないかというと、
そうとも限らない。


③暗黙の了解

制限速度を守っていると むしろイライラされる。
もっとスピードを出したい人にとっては、遅すぎるから。
暗黙の了解みたいなものは存在してる。
ルールとは別の、マナーみたいなもの。
ただ、その多くは ある程度うまくやれる人基準 になっている気がするんだよなぁ。


④理不尽な現実

危険運転をする車がいたら、
いくら相手が悪くても、
避けないと自分がケガをする。最悪死ぬ。

周囲が避けて、道を譲ってくれるから、
結果的に、暴走車は好きなように走れてしまう。

少々強引なくらいの人が得をして、
馬鹿正直に規則を守ってる人の方が損をする
理不尽な現実がある。



真面目に、丁寧に生きていたって、
被害者にはなり得るもの。
だけど、せめて身を守れるような術は身につけ、
そして 加害者にだけはならないように、

僕らは真面目に、丁寧に生きていくのだ。


【結局】車の運転は社会の縮図だ


まぁ、似てるも何も
公道を走る=車社会で生きることだから。
車社会はそのまんま、社会の縮図なんだよね。

不慣れな車に、寛容で優しい人もいれば、
面倒くさがる人や 嫌がらせをする人もいる。
両方いるのが車社会。

運転してるのが人間なんだから、
人間の性(さが)とか、業(ごう)とか、表れて当然だよな…。
ってのは、何社会でもそうか。

でも、
「車の運転 ≒ 社会で生きること」のイメージは、
個人的にはなかなかしっくりくる。
ギュッと凝縮されてる分、
壮大過ぎないスケール感で、捉えやすいし、
そんなに悪くない喩えだなと思った。


【改めて】車の運転って高度な作業だよな


久しぶりに車を運転して 改めて感じたことは、
「タスクが多い」ということ。

前後の車や対向車、歩行者にも意識を向けつつ、
信号や標識も見落とさずに 従わねばならない。
知らない道なら、より注意深く
道順も頭に入れて、車線変更も気にしながら。

公道を走るというのは、思いのほか大変なのだ。

車を操る技術に長けてるだけでは 上手に走れない。



多くは「慣れ」で解決する問題ではあるけれど、
久しぶりだと情報量が多過ぎて、とても疲れる。

目から耳から 情報をインプットし、
的確に処理・判断して、アウトプットする。
それらを「走りながら」やる必要があるのだから、
僕らはなかなか高度なことをやってると思うよ。


運転するのも、社会の中で生きるのも、
上手な人もいれば、苦手な人もいて当たり前。

たとえ自分の行く道が
しばらく見通しの良い直線であったとしても、
何があるかは分からない。
最低限の注意は怠らぬよう、お気をつけて。


運転も人生も、適度に休憩を入れつつ、
無理のないペースで走りたいものだ。


もし、道なき道を行きたければ、
一旦「車を降りて歩く」という選択も必要かもね。
怖いけど。



車の運転だけで 思うところが多々あるので、
続きはまた今度にします。

書けたら、そちらも読んでみてくださいな。



おわり。

いいなと思ったら応援しよう!