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【住める!】中国・寧波(二ンボー)の魅力

 私が中国本土で初めて訪れた都市が、寧波(二ンボー)市でした。

 渡航前はあまり期待していませんでしたが、行ってびっくり!かなり魅力ある都市で、東京より良いと思ってしまいました。

 ただ、この都市を訪れる日本人は少なく、魅力があまり伝わっていないと思います。

 寧波市は、日本から行きやすく、歴史やグルメ、綺麗な景観を備えた、大都市です。

 今回は、そんな寧波市の素晴らしい魅力をお伝えするので、ぜひ訪れてみてください!

 ※記載した情報は、私が旅行した、2024年4月現在のものです。

(1)寧波(二ンボー)市とは?

 多くの方は、寧波市をよくご存じないと思うので、概要をご説明します。

 ・寧波市は、中国・浙江省の海沿いにある都市です。

 ・市の面積は、9,365k㎡(≒青森県)

 ・人口は、961万人(≒神奈川県)、うち都市人口は758万人(横浜市の約2倍大都市です!)

 ・日本から直行便が出ており、東京からの所要時間は3時間ちょっと(行きやすい!)

 ・年平均気温は、17.5℃(≒宮崎市、とても温暖

 ・日本との時差は、わずか1時間

(2)魅力その①抜群に便利な交通

①国際空港

 市内に、寧波櫟社国際空港があります。

 この空港からは、中国国内のほか、ソウルや東京・大阪へ直行便が就航しています。

 しかも、この空港、街の中心部から、地下鉄で20分程度と、アクセス抜群です。

 地下鉄の最寄り駅から空港までは地下歩道により徒歩3分で到着です。

空港と地下鉄駅を結ぶ地下歩道。最近開通して便利になりました。

②地下鉄

 市内には、5つの路線寧波地下鉄が存在します。

 路線によりますが、運行間隔は3~7分と、東京並みに便利です。

 地下鉄だけで主要な観光地や買い物へ行くことができ、大変重宝します。

 しかも、運賃は、日本よりもリーズナブル!(1時間乗車しても7元≒140円)

 また、2027年には、5つの路線が追加で開通し、さらに便利になる予定です。

駅も電車も、ピカピカです。

③高速鉄道(日本の新幹線)

 寧波駅には、高速鉄道が停車します。

 この高速鉄道を利用すれば、近郊都市への移動も便利です。

 浙江省の省都である杭州まで45分、上海まで2時間、蘇州まで2時間半でアクセスできます。

 なお、高速鉄道の乗り心地は、日本の新幹線とほぼ同じで、快適です。

高速鉄道「和階号」。日本の新幹線そっくりで、運賃は、日本の1/3程度です。

④高速バス

 高速鉄道と比較して利用者は少ないですが、主要都市や郊外へのバスも存在します。

 少しでもリーズナブルな旅行をしたい方や、郊外の観光地を巡りたい方に向いています。

 バスターミナルが、寧波駅のすぐそばにあるので、便利です。

(3)魅力②多様な歴史建造物

 寧波は、8世紀に城郭が建設され、重要な港湾都市として発展し続けたため、市内には魅力的な歴史的建造物が多く残り、風情を感じさせます。

市の中心部にある、天一閣。敷地内は広く、見ごたえ抜群。現存する中国最古の書庫がある。
これも市内中心部にある、鼓楼。城門をくぐると、多様な飲食店が軒を連ねる。
郊外の阿育王寺。天王殿の迫力と美しい景観が映える!地下鉄でアクセスできるのも良い。

 また、唐の時代以降、外国との貿易も盛んになり、イギリス、フランス、ドイツ、オランダの文化が入るようになりました。

 そのため、これらの国にゆかりがある西洋風の建造物が多く残っています。

天一広場の奥にある、天主堂。保存状態も良く、写真以上に巨大で迫力がある。
老外灘。欧風の建築物が集中し、ヨーロッパの雰囲気が漂う。

(4)魅力③街が美しい

 寧波は、市内中心部に流れる川や点在する湖の周囲に緑豊かな公園が形成され、美しい景観を構成しています。

 まさに、水と緑のコントラストです。

 また、道路の至る場所に植樹がされ、都会に居ながら野鳥の美しいさえずりを楽しむことができます。

 都会でありながら、風流な雰囲気がある街です。

 街にはゴミ箱や清掃員が多数配置され、東京より放置ごみが少ないです。

市中心部にある、月湖。大都市の中心とは思えない優雅な雰囲気。中国政府から、観光地として最上級の5A等級と認定された。
月湖から徒歩5分の中山公園。平日でも多くの人がカラオケや太極拳をし、人生を謳歌する。

(5)魅力④多種多様なグルメ

 寧波の名物といえば、白玉団子と、豊富な海産物

 白玉団子は、黒ゴマが入った団子で、みずみずしく、もっちりとした食感がクセになります。女子ウケ間違いないでしょう。

 寧波のグルメを堪能できることはもちろん、成都や北京といった、中国の他の地域の料理を扱うお店も多く集結しており、グルメの堪能が楽しすぎます。

 寧波のグルメスポットといえば、南塘老街と天一広場が、アクセスが良く、多くのお店が集結しているため、おすすめです。

南塘老街。川沿いで、風情があるお店が集結している。
天一広場。周辺に飲食店が集中し、寧波だけでなく、中国全土のグルメも多数あり。

(6)魅力⑤夜の街歩きが安全で楽しい!

 寧波の夜を最高に楽しませてくれるのが、夜景です。

 特に、老外灘周辺は、高層ビル群と西洋建築がライトアップされ、その美しさは圧巻で、ディズニーランドの中にいるかのようです。

 一方、鼓楼や南塘老街に行けば、昔の中国らしい落ち着いた雰囲気を楽しむこともできます。

 街全体のライトアップが派手で、東京のように、薄暗い不気味な公園や道はほとんど無く、1人で歩いていても危険はありません

 もともと、防犯カメラや警備員が多数配置されているため、犯罪が大きく抑制されていると思います。

 実際、夜間でも一人で歩く女性は珍しくありませんでした。

 また、夜の公園には、ガラの悪い若者はおらず、老人や子供がエネルギッシュに遊んでいました。

夜の老外灘。右側に西洋風の建築物があり、多くの人が夜の散歩を楽しむ。
夜9時の公園。老人は二胡の練習と太極拳、子供は遊具でエネルギッシュに遊んでいる。

(7)上海との比較

 多くの日本人観光客は、寧波ではなく、上海に行く傾向があります。

 確かに、上海の方が都会で利便性が高いうえ、グルメも多く、夜景も綺麗です。

 しかし、水と緑が織りなす、風流で美しい街並みは、上海にはありません。

 また、上海ほど観光客が集中せず、ゴミゴミしていないので、落ち着いて街歩きが楽しめると思います。

 上海も魅力的ですが、寧波には違った魅力があります。

(8)まとめ

 以上、寧波の魅力をお伝えしました。

 私が訪れたスポットをお伝えしましたが、訪問できなかった郊外にも、海や山の自然、遊園地、温泉、動物園など、多彩な魅力スポットがあります。

 私が寧波を訪れたきっかけは、航空券が安価だったからです。

 渡航前は特に良いイメージはありませんでしたが、訪れたら価値観が一変しました。

 この街の魅力に惚れてしまい、東京に帰りたくなくなったのです。

 ここに住んでもいいと思えるくらい、気に入ってしまいました。

 抜群に便利な都会で歴史もあり、風流な街並みと多彩なグルメ、治安も抜群に良い。こんな魅力的な場所は、日本に無いと思います。

 ぜひ、寧波の旅行、検討してみてください!心からおススメいたします。


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