自家用操縦士の学科試験(アメリカ)を突破する方法
アメリカで自家用操縦士の資格を取得する場合、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
最初の関門は、学科試験です。
アメリカなので、当然、英語による試験になります。
しかし、恐れることなかれ。英語ができない僕でも、そこまで苦労せずに突破できました。
今回は、その経験に基づき、効率的に学科試験を突破する方法をお伝えします。
(1)試験の概要
簡単に、学科試験の概要を説明します。
試験時期:随時(専用パソコンにより各所で開催)
合格基準:70%以上
回答方式:三枝択一
制限時間:2時間30分
問題数 :60問
特 徴:過去問からほぼそのまま出題される
三択ということは、無対策でも33%の正答率は確保されているのです。
それも過去問からほぼそのまま出題されるので、英語ができなくても大丈夫です!
実際、アメリカ人の受験生よりも日本の受験生の方が、合格率は高いらしいです。
そもそも、アメリカは免許に対する考えが日本とは異なり、半人前でも免許は取得させ、一人前にはその人の努力でなるべし考えられています。
そのため、試験が、基本的に合格させるためのものになるのです。
日本のように、ふるいにかける試験とは異なるので、試験慣れしている日本人は少しアドバンテージがあります。
(2)ブログを読んでみる
飛行機に対する前提知識が無く、訓練開始までに時間があり、英語がそこまで得意でない方は、日本人のブログを見て日本語で勉強するのがおススメです。
私が活用したブログは、以下のものです。分かりやすく、試験問題も掲載されているのでお勧めです。
また、以下のブログも、基礎的な問題について、実践形式で解説しているので、便利です。
これらのブログを活用し、まずは日本語で慣れてしまえば、渡航後も訓練や座学がラクだと思います。
(3)教材を購入する
一番王道なのは、以下の教材です。
過去問をまとめた問題集であり、これを繰り返し説けば、まず試験には合格できます。
しかも、問題すべてを解く必要は無く、問題番号の上に「ALL」または「AIR」と書いているものだけで良いです。
問題数としては、700問ちょっとです。
アメリカで購入したほうが安いですが、効率を考えれば、日本で勉強していった方が良いでしょう。
日本でしっかりとこの問題集をこなせば、渡米後にすぐ学科試験を受験し、その後はフライトに集中できるからです。
しかし、当然ですが、解説も含め、すべて英語です。
私みたいに英語が得意ではない場合、いちいち翻訳しながら回答するため、時間も労力もかなりかかります。
しかし、出てくる単語がかなり被ることと、一度一周できれば、後はラクです。
今後のフライト訓練でも出てくる単語ばかりなので、この際頑張って一周するのと良いでしょう。
現時点でそこそこ英語ができる人、英語はそこまでできないが、地道に翻訳する時間がある人は、この問題集をこなせばよいでしょう。
(4)パソコンを使って学習する
私が一番重宝したのは、ネットでできる、学習サイトです。
解説ほぼ無しで良ければ、無料で利用できます。
パソコンなら、自動翻訳機能が利用できるので、翻訳の時間を短縮することができます。
実際に選択肢を選んでその正答率と、自分が間違えた場所が一目瞭然なので、大変分かりやすいです。
すべての問題の解説が知りたい場合は、有料版があるので、そちらを購入すると良いでしょう。
ただし、1点注意点があり、このサイトの解説は、3年ほど前のままであり、直近の法改正は反映していません。
それが学科試験の合否に影響するほどではありませんが、それを知ったうえで利用してください。
いずれにせよ、私みたいに、英語があまりできず、なおかつ時間もそこまで無い場合は、このサイトを利用して何度も解きまくるのが効率的でしょう。
(5)アプリを使って学習する
直近の法改正も反映し、効率的に問題の解答練習ができる、アプリがあります。
有料ですが、値段は1000円ちょっとなので、そこまで高くありません。
ただし、このアプリは、スマホやタブレットからしかダウンロードできません(一部のパソコンからならできるかも)。
スマホだと、試験問題が解きづらいと思うので、そこは難点です。
(6)渡航前に学科試験の勉強をしよう!
私は渡航後に学科試験の勉強を始めたので、最初は多忙だった記憶があります。
時間がある人・ない人それぞれだと思いますが、少なくとも、日本にいる時から学科試験対策はすべきです。
その方が、訓練を迅速に進め、アメリカでの滞在期間を縮小できますし、毎日を楽しむ余裕が生まれます。