【随想】雨なら出かけず
11・3
雨にもまけず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだを持ち
欲は無く
決して瞋からず
何時も静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆる事を自分を勘定に入れずに
良く見聞きし判り
そして忘れず
野原の松の林の影の
小さな萱葺きの小屋に居て
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を背負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくても良いと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はオロオロ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
誉められもせず苦にもされず
そういう者に
私はなりたい
↓
1・24
雨なら出かけず
風なら避けて
雪にも夏の暑さにも引きこもり
健康なからだを持て余し
欲は年イチで爆発し
瞋かりはnoteに吐き出し忘れ
何時も静かに笑っているが口角が下がっているので不機嫌と誤解される
一日にご飯二杯とパン一枚あとコーヒーも
少しの野菜、発酵食品、タンパク質で腸活
たまに焼肉食べてはもたれ
あらゆる事をとにかく焦らずに考え
良く見聞きしたいがよく聞こえず
どうでもいいことは忘れ
防風林で囲まれた
小さなオンデュリン屋根の小屋に居て
東に病気の子供あればあとは楽しくやれと祈り
西に疲れた母あればあとは楽しくやれと祈り
南に死にそうな人あればあとは楽しくやれと祈り
北に喧嘩や訴訟があればアルフォートと濃いめのコーヒーを差し上げ
日照りのときは床の冷たいところを探し
寒さの夏は「涼しー!」と叫び
皆にアタマオカシイと呼ばれ
とにかく誉められたいけど実際は苦にされていて当の本人は全く気付いていない
そういう者に
俺はなりたい
(終わり)
↓「てみ」さんの記事を読んでやってみました。