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【随想】成績?成積?
「成績」という漢字を書こうとすると禾偏だったか糸偏だったかが分からなくなります。
「成積」でも意味的に破綻していない感じがするからです。
「積み重ねて成った物」だから「成積」というイメージが邪魔してくるのです。
ということで、愛読書の漢字由来字典「常用字解」で調べてみました。
責は(中略)、賦貢(税)として納める物(貝)の上に印の木(朿)を立てる形で、賦貢として納める財物をいう。
賦貢として納入する農作物を積といい、
賦貢として納入する織物を績という。
(中略)
その績が規定の通りによく納入されることを成績(実現した功績。成しとげた結果。できばえ)という。
績は「糸をつむ、糸をうむ、つむぐ」、また「いさおし、てがら」の意味にも用いる。
日本で言うところの奈良時代の「租・庸・調」のうち、
庸(労務のかわりに布を納める)にあたるのが
「績」のようです。
次からは、
「成績」と書くときは織物を想像しようと思いました。