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【随想】美しさ

妻が「シミ」を気にしている。

シミだからといって、病気になるわけではない。
若く見られたい、ということだろう。

確かに、20代の肌や髪は美しいと感じる。

だが、それは一瞬のことで、話す言葉や仕草、服装などを総合するとみるみる魅力が薄れていく人もいる。

樹木希林さんや黒柳徹子さんは魅力的だ。

それは美しさもさることながら、その人のセンスや人となりが魅力となっていると思う。

テレビで美空ひばりさんが「川の流れのように」を歌っている映像を見たときに、「51歳」と書かれていた。

苦労したんだな、と思った。

今の51歳はもっと若く見える。

現在の美容や栄養の技術の向上なのか、
私が「若い」と「幼い」を混同しているのか。

私も実年齢よりも若く見られることが多い。
それは、はっきりと分かる。
苦労していないから「幼さ」が出ているのだ。

そういうケースもあるということだ。

修羅場を潜って来た人は、顔に苦労が刻まれ年老いたような見た目に見える。

私はそれも「美しさ」であると思う。

ただ、最終的には、見た目に関しては、清潔であれば良いと思っている。

そこには、服の解れや靴の泥、襟袖の油染みなど、シミなんかよりすぐに直すことのできる要素がたくさんある。

そして、服の形や色の組み合わせ、姿勢、髪型など自分の身体にあったものをプラス(又はマイナス)していけば、
「あばたもエクボ」に見えてくると思う。

それどころか、不潔であっても、目の輝きさえあれば、美しく、魅力的に見えるものだ。

ただし、身体が「コンプレックス」になっているのであれば、まず、心を安らかにする意味でも医療的な手段を優先しても良いとは思う。

なお、妻はそこまで深刻にいっていないし、私も特に上記のようなコメントはしていない。
これに関しては美しさの話ではなく家庭内政治の事項である。

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