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雲南省旅行記④昆明編 市内には見向きもせず、石林へ直行

 雲南省旅行の内容の最終です。最後は昆明に行きました。

 今回、スケジュールがタイトの為、町なかには一切立ち寄らず、石林というところだけ見て来ました。


やっとシャングリラから離れられる

 昆明に行く前日の夜の話から書きます。

 前日は高山病でえらい目に遭い、夕方からはなんとか動けるくらいには回復し、食事を簡単に済ませて、ホテルに帰って来ました。

 なんとか動けると言っても、まだまだ元気はありません。明日の為に早く寝ます。

 夜3時、頭痛と吐き気の為に目が覚めます。やはりこの空気の薄い状態で、体調が悪化してきています。

 これはやはりしんどいです。人間、寝て体力を回復させますが、ここではその常識が通じません。

 えらい所に来てしまった思いながら、再度寝に入ります。幸い、前日よりは程度が軽いので、気持ち悪がりながらも横になってなんとか体を休める事ができました。

 早朝起床、なんとか軽いものだけは食べられそうだったので、朝食はレストランでおかゆだけ食べて出発です。


初めての長時間(5.5時間)高鉄乗車

 まだ暗い香格里拉駅に到着。

周りは何もない。駅前の広場は馬鹿でかい

 これから昆明まで、5時間半の高鉄の旅です。

 「景色の代わり方を見ながら行くのも楽しいですよ」なんて言われて、楽しみにしていましたが、シャングリラから昆明の間は、基本的に山ばかりで、ほとんどずっとトンネルでした。
 嘘つき〜!

 それでも、ところどころ景色が綺麗な所がありましたので、紹介します。

①虎跳狭
 旅行の二日目に行った虎跳狭です。
 現地で上方に高鉄の鉄橋が見えましたが、車両の中からその虎跳狭を見下ろす事ができます。

 20秒くらいしか時間がありませんが、虎跳狭を渡る時に若干速度を落としてくれるようです。
 写真を撮ろうと思いましたが、ここを通る時に合図も何も無いので、間に合いませんでした。でも肉眼で見る事ができました。
 昨日見た虎跳狭が上から見下ろせて、大変綺麗でした。

②麗江駅に泊まる直前の左側 玉龍雪山
 晴れていれば、麗江駅に停車する前後で綺麗に玉龍雪山が見えます。
 運よく私もみる事ができました。下の方に写真も載せておきます。
 できれば麗江駅に着く前のタイミングで見た方が、建物も少なくてきれいに見えると思います。

③大里付近の右手 洱海(アル海)付近
 大里市に入る手前の右側にアル海という湖があって、そこを通る時の湖が綺麗でした。(写真なし)

各タイミングはこのような感じ
①と②の間の中間くらい。金沙江(川の名前)と思います。
②の所。玉龍雪山が遠くに綺麗に見えました

 そして体調の方は、乗り始めて1時間くらいの麗江あたりから徐々に回復。昆明に着く頃にはまずまず通常に近い体調まで回復しました。

 酸素の力は素晴らしい!!


昆明到着、息つく暇もなく石林へ

 昆明駅で新しいガイドさんと落ち合い、今日のスケジュールがかなりタイトであると聞かされる。
 石林までだいたい一時間半かかるらしく、さっさと食事を済ませて行かないと、現地の滞在時間は一時間半くらいしかないとの事。
 春節なので、渋滞も予想され、早く行ったほうが良いと言われました。

 ただし、朝からろくに食べてなく、体調も戻りつつある私たちはとにかく食事に行く事にしました。

 案内された店は昆明で有名らしい店で、料理もまずまず美味しかったのですが、特筆すべきは、ご飯の美味しさでした。

最云味宣威菜という名前みたい
この白ご飯が最高!!!

 炊きたてで艶が出ていて、中国に四年以上いますが、中国国内で食べたご飯の中で一番美味しかったです。
 私はコメが大好きです。ご飯だけでもお茶碗2杯は食べられる私にはとってはたまりません。お腹いっぱいにもかかわらず、おかわりをしてしまいました。
 昨日はあんなに調子が悪かったのが嘘みたいです。

小さな炊飯器で随時炊き立てを出している様です。納得。

 かき込む様にご飯を食べたら、いざ石林へ


約2時間の短縮コースで石林を観光

 レストランから約一時間半、途中渋滞もありましたが、15:15に現地到着。帰りの飛行機の時間を考えると、現地を17:00には出発する必要があります。

 こんなに余裕がないのか、、、と思って、最初に参考にした、別の旅行会社のスケジュールを確認すると、シャングリラから昆明の移動は飛行機になっていて、9:50には昆明着になっています。
 そうですよね。12:54に昆明着で、石林に行く強硬スケジュールは普通立てないですよね。何で高鉄移動にしたんだ。
 この辺も私がチェックが足りなかった部分でした。

 しかし、ガイドさんが約2時間で回れる様なコースをあらかじめ考えてくれ、それに沿って回りました。
 少し駆け足でしたが、結果的にこれが良かったと思います。これ以上長くいても同じような風景で飽きが来るような気がします。 

全体の地図 赤線が園内バスの巡回ルート

 まずは公園全体を見る為に小高い丘に登って見渡しました。あまり観光客に知られていないルートをガイドさんが案内してくれて、人があまりおらず、快適でした。

観光客が少ない高台から全体が見れる

 その後、観光客がうずめく中心部に突入!!
 今日は天気も良く、観光客は多めだとの事でした。

 岩の隙間を移動するようになっていて、いろんな方向に行けるので、初めての人は絶対迷子になると思います。
 ガイドさんに適当に案内してもらうのが良いかと思います。

一番のメインどころ。石林の字が彫った石

 ここも世界遺産に登録されているそうですが、登録の時にだいぶもめた様です。
 西洋や日本人の感覚から言ったら、こういった自然のものに字を掘ったりする事はやってはいけない事ですが、中国人は平気でします。
 字を掘るだけではなく、エスカレーターを設置したり、エレベーターを設置したり、ホテルも立てたりします。張家界の天門山の様に時にはコンクリートで固めたりします。ちょっと日本人の感覚からでは信じられないですよね。
 これは自然に対する考え方が違うんだ、文化だ、という事を認定組織に激しく主張し、世界遺産に認定されたみたいです。
 私も、字を掘ったりしている時点で自然遺産でじゃないけど、文化遺産ということで、世界遺産で良いんじゃないかと思いますが、歴史の中での各地方の考え方の違いが、なかなか面白いと思いました。

通路は人山人海


さようなら雲南省

 17:15頃になってしまいましたが、石林を出発。渋滞も少ししかなく、順調に空港に到着、後は飛行機に乗るだけです。

 中華料理ばかり食べてきたので、ここらでジャンキーな食べ物が無性に食べたくなり、KFCへ。

美味しゅうございました

 いろいろな事が起こって、本当に四日間の出来事なのか、自分でも分からなくなってしまいましたが、この後は無事に飛行機の乗って帰宅できました。

 全く蛇足ですが、今回も上海空港の交通渋滞で、管制塔から待機命令が出て、40分くらい飛行機が遅れました。上海空港、なんとかならんか?


 以上で、旅行の中身編を終わります。

 今年の春節休みは八日間、まだあと二日間休みがありましたので、ゆっくりさせていただきました。
 (と言いながら、結構時間かけてこれを書いていますが)


 つづく

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