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【読書日記】ずっと読みたくて、読めていなかった本を読もう

10月19日

最近は子ども時代に読みたかったけど読む機会がなかった本たちを手に取ることが多い。まずはこちら。言わずと知れた名作、星の王子さま。
すべての「むかし子どもだった大人たちへ」送られた本。

実は小さいころに読もうとしたものの、断念した作品。かつてのわたしはおもしろい!と思えなかったようだが、今回はとてもおもしろかった。

きっとわたしは、ちゃんと子どもだったんだろう。物語の中に出てくる、大人たちを変だなと思えていて、だからこそつまらなく感じたのかもしれない。
いまの少し大人になったわたしは、いろんな大人がいることを知っていて、だからこそおもしろかったのかも。「大切なことは目に見えない」というきつねが王子にあげた秘密が、心に響いたのかもしれない。

きっと読むたびに新たな発見をあたえてくれるお話だと思った。
この物語のすべてを理解しきるには、わたしはまだまだ子どもなんだろう。

11月1日

最近はずっと世界史の本を読んでいた。
こちらもずっと学び直したいと思っていたものの、忙しさを理由に読めていなかった一冊。

歴史の舞台においても、様々な立場の人が様々な想いをもって行動している。その積み重ねで世界はできていることをあらためて感じた。自分にできることなんてちっぽけだって思う日もあるけど、間違いなく世界は一人ひとりの小さな力や想いが重なって動いているんだ。

本の中で特に印象的なのは、「権力者に命令されたから」という場合と、「自分は○○国の国民だから」という場合で、モチベーションに大きな差が出た場面がいくつもあったこと。

これは日常生活でもよくある話だと思う。先生に言われて勉強するのと、自分から興味のあることを勉強するのであれば、絶対に後者のほうが楽しい。

むかし、恩師に「自主性」と「主体性」の違いを教えてもらったことを思い出した。
どちらも似たような言葉だけれど、性格には少し違う。「自主性」はある程度決まっていることを率先して行うこと。「主体性」は自分で考えて行動すること。

誰かに決められたことをやるのか、自分で決めたことをやるのか、というのはモチベーションにも大きく影響するのだろう。

11月5日

たまたま目に入って読んでみたこちらの作品。

第二次世界大戦前の1939年に世界一周飛行を果たしたニッポン号、そして1937年の世界一周飛行中に太平洋で姿を消した女性パイロット エイミー・イーグルウィングのお話。

原田マハさんの小説はおもしろくて、いつものめり込んでしまう。今回も上下巻を2日で読んでしまった。

パイロットであったサン・テグジュペリが書いた「星の王子さま」、そして世界史の本を読んだあとだったから、関連するところや時代背景を考えながら読むことができた。

また、戦争の影が近づく時代背景の中で、平和を望む人々の想いを感じる、グッとくる言葉がたくさんあった。

「民族の違い、国家の違い、個人の違いはどうしたってある。それを認めて、受け入れること。それが共存共栄への第一歩だと、私は思うんだが」

「翼をください(上)」原田マハ

「私は、あんたではない。あんたは、私ではない。でもこうして一緒に『ランバーズ』でチョコレートブラウニーを食べてる。どうだい、すばらしいことじゃないかな?」

「翼をください(上)」原田マハ

目的を持っていれば、それに向かって飛べる。目的地があれば、そこへ向かって飛べる。そして帰る場所があれば、必ずそこへ向かって飛べるんだ。 その信念が、必ず彼をここまで連れ戻してくれるだろう。そのとき、ほんとうのほんとうに、あの人は世界一周機の機長になるんだ。

「翼をください(上)」原田マハ

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台湾も最近ようやく涼しくなってきた。読書の秋ですね。
今月もたくさん本を読もう!


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