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【読書日記】今も昔も人々の悩みは同じ?「本を読む」ことについて

台湾に引っ越してきてから、日本にいたころとは比べものにならないほどの時間ができた。日本では仕事や趣味にいそがしく、本を読む時間はまるでなかった。「今日は帰りの電車で読むぞ!」と思っても、疲れて寝てしまったり、SNSを見てしまったり。小さいころはあんなに読書が好きだったのに。

日本でできていたこと(仕事や、友達との飲み会、ふらっとショッピングなど)が難しくなったいま、「ずっとやりたかったけどできていなかったこと」に時間を使おう!と思っている。

ということで、本を読んで心に残ったことを記録していけたらと思い、読書記録をはじめることにした。

せっかくなら今まで読んでこなかったような(読まず嫌いしてきたような)ジャンルも読もうと思い、手に取ったのがこちら。

現代人にも通ずる悩みに対して、かつての哲学者たちはすでに答えを出しているんだよ!という内容。アリストテレスやニーチェなどの有名な哲学者が考える、「仕事」や「人間関係」などの悩みに対する答えが書かれている。

哲学はどこか難しく近寄りがたいイメージだったが、わたしたちが普段抱く悩みにも通ずると思うと少し親近感がわく。

たとえば、「将来、食べていけるか不安」という悩み。
この本によると、アリストテレスは「将来のことはいったん置いておいて、いまやるべきことを一生懸命やるべきだ」と言っているよう。

わたしも帰国してからの仕事やこれからのライフキャリアについて、不安は尽きない。しかし、「今できることを、手抜きせずに一生懸命に楽しむ」ことが大切なんだと、背中を押されたようだった。

・・・

この本を読んだからといって、必ず悩みが解決するとは限らない。けれども、解決のヒントになったり、また何百年前の人にも同じような悩みがあったと知るだけで、少し心が軽くなるから不思議だ。

本を読んで、過去の偉人の考えが少しだけ理解できた。そのことで、過去の偉人と長い時を経て少しだけ(ほんの少しだけれども)繋がれたような・・・。読み手の自己満足かもしれない。けれども、本を通じて、会ったこともない誰かの考えを知ることができる。これはとても価値があることだと、改めて思った。

ひとりだけどひとりじゃない。
家族以外とほとんど話さない毎日だからこそ、感じられたことかもしれない。

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