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「話の腰折り事件簿」~初対面で遭遇した残念な会話と対話を続けるコツ~
先日、何とも微妙な空気感に包まれた出来事がありました。
初対面の男性と最近読んで感銘を受けた本の話をしようとした時のことです。
私が挙げたのは、ある著名人のポジティブ思考に関する本。
これがとても心に響く本で、ぜひ共有したいと思ったのですが、まさかの「話の腰折り」攻撃に遭いました。
その男性、私が著者名を口にするや否や、
「あぁ~、僕、アイツとは喧嘩をした仲なんですよ」と上から目線のエピソードをぶち込んできたのです。
しかも、「なんでアイツが尊敬されるんだ?」とか、
「アイツのやり方には疑問を感じている」という、
かなり否定的なコメント付き。
えっ、今、その話するタイミング?
私はその著者の人となりではなく、本の内容を語りたかっただけ。
でも、そうなるともう、この本について話すのは無理ですよね。
そこで、別の本の話に変えようとしたら、今度は
「いや、別に変えなくてもいいんですけど」と、
何とも言えないフォローをいただきました。
……いやいや、変えるしかないでしょう、その空気感。
「話の腰を折る」と「対話の崩壊」は紙一重
この一件で痛感したのは、対話での「話の腰を折る」ことがもたらすダメージの大きさです。
もちろん、話を完全に相手に合わせることが必ずしも正解ではありません。
でも、相手が価値を感じていることに、いきなり否定的に切り込むのは、
仮にそれについて自分の方が深い知識や経験を持っていたとしても、
相手に不快感を与えかねません。
腰を折らないための3つのポイント
話を最後まで聞く
途中で「それ、知ってる!」とか「いや、それはこうだよ」と言いたくなる気持ちをグッとこらえ、相手が話し終えるまで待つ。
これは、意外と難しいことです。否定より共感を先に
たとえ自分が好きでない話題でも、相手が話している理由を尊重する。
たとえば、私の今回の「話の腰折り事件簿」で言うと、
「そうなんですね!その本、どの辺りが印象的だったんですか?」と聞いてみるだけで、
会話の流れが穏やかになります。話題を切り替える時は慎重に
「次は私の話」とすぐに切り替えるより、相手が話したことを踏まえて新しいトピックを引き出す。
そのほうが、会話の流れが自然なことはもとより、
相手が「自分の話をきちんと受け止めてくれた」と感じるからです。
後味の悪さを防ぐ小さな工夫
人との会話は、お互いの価値観を尊重し合うキャッチボールのようなものです。
投げっぱなしや全力スライダーではなく、ちゃんと相手が取りやすいボールを投げる意識を持ちたいものです。
次に誰かと話す時、今回の「話の腰折り事件簿」を思い出し、
心地よい対話を心がけたいと思います。