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母の手作りがないお正月、私たちを救ったデパートお節

元日は「お正月らしい特別感」でスタートしたいものです。
我が家では、母の手作りのお節料理を囲んで、
家族そろって新年を祝うのが常でした。
「でした」というのは、
今年の我が家は、いつものようにはいかなかったのです。

昨年、母が腰を圧迫骨折して以来、重い鍋を持つことも難しくなり、
お節料理どころか、普段の食事の支度さえひと苦労。
加えて、父は隙あらばベッドに逃げ込みうたた寝三昧。

そんな状況で、年末年始は「実家の家政婦」を覚悟した私。
これまでのように実家での~んびり、というわけにいくはずもなく、
際限のない家事労働と両親の生活サポートに追われること必至、
とてもお節料理作りにまで手が回りそうにありません。
でも、新年早々、いつもと変わらぬテキトーなお料理も寂しいなぁ。。

そんな時、たまたま目にした大原千鶴さん監修のデパートのお節料理。
普段なら「てんやもの嫌い」の母も「大原さんのなら」とゴーサイン。
初めてデパートのお節料理を注文することにしました。

蓋を開けたら、小宇宙が広がっていた

今朝、ワクワクしながらお節の重箱を開けると、
そこには彩り豊かで見目麗しいお料理がぎっしり!

<大原千鶴さん監修>口福おせち

テンションは一気に急上昇しました。
食卓に置くだけで「お正月感」満点。
味も美味しく、家族全員が大満足。
母も「自分で作るより手間もコストも省けるし、これはお値打ちだわ」と納得顔。
父も「おいしい~」と完食。

クリスマスに里帰りしてからというもの、
荒れ果てた実家を掃除して、山盛りの洗濯物を片付け、
三度三度の食事の支度と後片付けに追われ、
自分のことが何一つできず、心がささくれ立っていた私。
このお節料理のおかげで久々に笑顔を取り戻しました。

「お節は、一つ一つ心を込めて自分で作ることに意味がある」
という思い込みを捨て、思い切って人の力を借りたおかげで、
新しい一年を明るくスタートすることができました。

「プロに頼る」も立派な選択

今回の経験を通じて気づいたのは、
「自分で何でもやらなくていい」ということ。
特にお正月に関することは、由緒来歴があるだけに、
慣習にしたがって「こうでなければ」という思い込みが強くなりがちです。でも、疲れ果ててイライラしながら過ごすよりも、
プロの力を借りて気持ちに余裕を作ることの方がずっと大切。
自分の心が潤えば、周りにもその明るさが伝染します。

お正月だけでなく、普段の生活にも応用できる教訓ですよね。
「自分だけで背負い込まず、人の力を借りてみる」。
この選択が、生活にも小さな奇跡を起こしてくれるかもしれません。

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