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人から学び、人に学ばれる、そんな1週間だった

私の職務経験の中で、最も苦戦した人間関係ランキングの3位には入るであろうメンバーが会社を去ると知ってから数日。
全面的には喜べない、という複雑な感情は薄らぎつつあり、もう悩んだり怯えたりしなくてよいのか、と思うと心が軽くなっているのを感じる。

言葉や姿勢が、私が大事にするものとはあまりにもかけ離れた価値観の人がいるものだ、という点で学びになった。
できればもう一緒に働きたくはないが、多分またそのうちに、さらに輪をかけて手強いタイプの人に巡り合うだろう。

そのときは、軽やかにひらりと攻撃をかわせる人でありたい。


所属している部門のアソシエイトの採用活動に関わることになり、本格的に選考プロセスが始まった。

私はHiring Managerではなく、かつ募集ポジションがジュニアレベルなので、そこまで責任重大ではないかなと思っていた。ところが、久しぶりに採用面接のパネリストを務めてすごく緊張した。
面接する側は、短い時間の中で候補者の人となりを見極める必要がある。そして同時に候補者側からも見られ、判断されている感覚を思い出したからだ。

キラキラとした志望動機を語る候補者たちの姿を見て、気が引き締まる思いを抱いた。


新しいチーム体制の展望やオンボーディングを考えていると、「Farewell」というタイトルのメールに目が留まった。
それは、私が海外転籍するきっかけとなった人材開発研修に一緒に参加し、同じグループで課題に取り組んだ同僚からのメールだった。

タイトル通り、その日をもって会社を退職する、というメッセージだ。組織再編の煽りを受けたのだと察した。
聡明で教養にあふれ、優しく穏やかな人柄。名探偵コナンが好きで、いつかパートナーと日本へ訪れるのが夢だ、と語った同僚の姿を鮮明に思い出す。

「いつかまた会おう」を実現するのは容易ではないが、同僚から学んだことは自分の記憶の中にあり続ける。


アメリカ西海岸での出張中、日本法人の同僚に数年ぶりに再会した。彼女は東海岸での出向が始まる前に、西海岸へ寄ったという。同年代で、日本でも交流があったので、様々な話に花が咲いた。
かねてから私は、彼女はグローバル環境でも活躍する人だと信じていたので、アメリカ法人へ挑戦していく姿が頼もしく、嬉しくなった。

少し経ち、その後どんな感じ、とオンラインでキャッチアップをした。
私がイギリスへ来た当初の感覚や出来事を思い出しながら、話を聴く。私のグローバルへの転籍やこれまでの経験・学びが、彼女への刺激や先例になっていると知り、なんだかむず痒い気持ちになった。

涙や苦悩にあふれ、不格好にもがいている日々だが、知らない間に、誰かにとっての目標や参考になっていることがあるのだな、と気づかせてもらった。


ソルトレイクシティ上空



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