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こども向け図鑑で英単語を学ぶ

「昔飼っていた愛犬の、香ばしい肉球を嗅ぐのが好きだった」
ちょっと変な習性を教え合おう、という同僚との会話での出来事。

「犬の肉球」に該当する英単語が出てこず、 Dog's palm(犬の手のひら)とひねり出した。同僚は怪訝な顔を見せ、「それはDog pawsと言うのだ」と教えてくれた。あぁそれで、あの犬たちが出てくる幼児向けアニメはPAW Patrolというタイトルなのかと合点した。

日本にも存在する身の回りのものなのに英単語が出てこない、というかそもそも英単語を知らない、ということが会話中によく起こる。
文脈やジェスチャーで相手が理解してくれることが多いし、日本語でパッと検索してスマホ画面を見せるという楽な手段に頼ることも多い。

しかし同僚の顔に映った怪訝な表情が忘れられず、こどもですら知っている英単語を知らないと恥ずかしい、という思いに駆られ、書店へ足を運んだ。
(日々のビジネス英語もままならないが、それは私がイギリスで仕事をしている限りはずっと向き合うべき課題である)

児童向けエリアには、対象年齢0才からティーンに至るまで様々なジャンルの本が所狭しと配架され、ディスプレイにも興味を惹くような工夫が凝らされていて楽しい。

USBORNE社の、めくって楽しめるLift-the-flap booksシリーズ。

目についた本を手に取ってぱらぱらと眺めると、ポップでカラフルなイラストとともに、幼児期に自然と習得する英単語がコンパクトにまとまっているではないか。まさに私が求めていたような教材である!

なかでも、図鑑や百科事典のたぐいは体系立ててコンテンツがまとめられており、図解と紐づけて覚えられる。
言えなかった英単語を調べてコツコツと単語帳を作り見返すのも実用的だが、図鑑で知らない英単語を網羅的にさらうのも有用な手段では!?とわくわくした。
(思えば私は幼少期から辞書・図鑑好きであり、高校生の時の愛読書は漢和辞典、と当時の自己紹介文に書いていた笑)

こちらもUSBORNE社、100 THINGS TO KNOW ABOUTシリーズ。分厚すぎず良い。

児童向けエリアに2時間ほど居座り、あれこれと品定めして購入したのが下記の2冊。
DK社の「HOW EVERYTHING WORKS」と「HOW TECHNOLOGY WORKS」である。

「ウォーリーを探せ」を思い出してしまう。

試し読みをじっくりした本の数々がどれもDK社のものだったから、私の好みに合う=家に帰っても開く気力が湧く、と判断したのだ。

あとから知ったのだが、DK社は日本語版も数多く出版されているほど高い評価を受けている図鑑出版社なのだそうな。
一生モノの美しさと面白さ 絵本ナビいちおしDK社図鑑30 [2021]

HOW EVERYTHING WORKS」の方は、人体・家・街と産業・地球環境・宇宙、と章立てされており、身近なところからマクロな世界まで幅広くカバーしており、ものすごく賢くなった気分にさせてくれる。

HOW TECHNOLOGY WORKS」の方は、上記と重複する項目が一部ありつつ全く同じ内容ではなく、さらにテクノロジーの細かい部分を解説しており読み応えがある。さらに賢くなった気分にさせてくれる。

両冊合わせて250項目ほどあるうちの、私があぁ好き!と思ったページを厳選して載せよう。見開きページで1つの項目が完結しているのも良い。

Skyscraper/超高層ビル。建築業界にいなければ知らなそうな用語だらけ。
The carbon cycle/炭素循環。近年ホットなトピック。
Brick houses/レンガ造りの家。三匹のこぶたの世界、イギリスにはゴロゴロ建ってる。
Heating/暖房。このタイプの家屋暖房システムも、イギリスならではだよなぁと関心。
Bridges/橋。構造と各部位の説明をふむふむと学ぶが、次に橋を見たときには忘れている。
Combine harvesters/コンバインハーベスター。都市生活では見ない機械というだけで楽しい。
Space stations/宇宙ステーション。私が訪れることはないと思うけど、今年はSF小説や映画に触れまくっているので。

あぁ、なんて楽しい英語学習なのかしら。
覚えられて日常会話でぱっと使えるかは甚だ心もとないが、否、全然覚えていないが、少なくとも知らなかった英単語を知的好奇心をかき立てられながら知ることができる、という点ではなかなか良い学習であります、図鑑。

(余談)
ヘッダー画像に映っているのは、我が家にあるDK社の本。上述の2冊以外も紹介しようとしていたが長くなったので力尽きた。どれも良書なので、気が向いたらそのうちnoteに書くかもしれない。

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