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中国のクリスマスと明石家サンタ
中国の大学は、この時期、学期末試験準備期間でクリスマスの雰囲気など皆無。クリスマスも日本とはちがい、りんごをプレゼントしたりする。
リンゴはping guoと発音するけど、イブを意味する平安夜の「平安ping an」と発音がかぶるとかで、わりと最近のクリスマス習慣らしい。
で、中国にいた頃は学生にりんごもらったりもしたけれど、クリスマスパーティーとかするわけでもないし、そもそもみんな試験でピリピリしてる。
遊んでくれないので、私はこの時期授業で日本のクリスマスを紹介するという名目でサンタ帽をかぶり、クリスマスソングを歌い、クリスマス気分を満喫する。
オンライン授業でもそれは変わらない。
まず日本人はクリスマスに一人はものすっごい寂しいんだということを訴える。
さらにクリスマスソングの紹介では、山下達郎の「クリスマスイブ」、稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」、WHAMの「LAST CHRISTMAS」などを例に挙げ、待ちぼうけや傷心の歌が多いと紹介。
もちろんそういう歌だけじゃなく「恋人がサンタクロース」や「メリクリ」や「すてきなホリデー」など、明るい歌もあるとは一応軽くは紹介する。
まあ曲の紹介に関してはその年の私のクリスマス孤独指数にもよる。
そして今年のテーマは明石家サンタ
授業では「20年続くクリスマス恒例の深夜番組」と紹介。
不幸話を司会者がおもしろいと思えば豪華賞品をもらえるチャンスがあると。
しかしこれ卒業生男子にには「ひどい……」みたいに言われた。
そういや中国のバラエティってどつくとかディスるとかも基本ない感じで、不幸を笑うとかもよくわからないんだろう。
まあ私もサンタ帽かぶってクラッカー鳴らしたり歌ったり、孤独を紛らわせてるというよりは、ただクリスマスが好きな日本人としか思われてない気もする。
でもまあ試験準備で忙しいこの期間にそれでもいっしょに歌ってくれたり「メリークリスマス」なんて言ってくれる学生たちはやはりやさしい。
「平安」ってプリントしてあるりんごをラッピングしてプレゼントしてくれるのもなんか可愛いし。
それにしても私の授業遊びですかって感じだけど、実際、日本人のクリスマスって世界的に見ても奇妙だと思うし、このミーハーなクリスマスバカの私の姿を通して日本人を知るってのも実践的授業の一環だと思う。