深夜の冷蔵庫
深夜に開ける冷蔵庫って
なんだかドキドキする
実家にいた頃
喉が渇き、麦茶を求めてリビングに降りる
別に悪いことはしていないけど
寝ている家族を起こさないように
携帯に備え付けの懐中電灯の灯りを頼りに
そーっと、そーっと降りる
そーっと冷蔵庫を開けると
冷たいのに温かな灯りが迎えてくれる
今日の残りおかず
小さな調味料たち
毎朝のお弁当用のウインナーとミートボール
名前が書かれたプリン
小さなワクワクと
小さな罪悪感に似たような優越感
ついつい手を出しそうになるけど
身体は暗闇に紛れ込まれていて
黄色いおめめだけが光ってる彼女(🐈⬛)の
視線を強く感じて
目的の麦茶だけコップに注いで扉を閉める
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