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シャワーの残留
今日の気づきです
『シャワーの残留』
これは日々のある一手間の話。
いつも風呂を上がって風呂場から出ると、後ろから、静かに
シト、シト。
シト、シト。
シャワーの残り水が落ちる音がするんですよね。
当然と言えば当然なものの、やけに勢いがあるようにも思える。
ふと振り返り、シャワーを確認する。
そしてその度に目につくのが、シャワーを止めるレバーの部分。
「あともう一段階引けそう・・?」
そう思い、日々風呂場に戻るわけです。
実際のところ、いつも後一段階を引き損ねています。毎日毎日。
そしてその度に思い立つ。
「この一手間、なんなんだろう。先にしっかりともう一段階引いておけばいいだけなのに。」
そう思いながら風呂場に戻りもう一段階を捻ると、実際に水の勢いはピタリと止まる。
いつも同じだけの思考をして、数秒待って、水の勢いが変わらないことを確認して、再度レバーを引きに風呂場に戻る。
決まったインターバルで繰り返す日々の一手間。
一手間の節約は大事です。日々の積み重ねによっては大きな時間になりえます。
しかし実際のところは、翌日までそんなことを覚えていられることもなく、また日常に一手間を繰り返す。毎日毎日。
そんな日々を繰り返す中の、今日。
ついに覚えていた。
ふと日々の一手間を思い出した僕はもう一段階を確実に捻り、風呂場を後にする。
ついに覚えていたのだ、今日は完勝だ。
圧倒的な勝利を目前にしながら、今日も耳を澄ませる。
......。
シト、シト。
確かに止めたはずのシャワーの方向から、今日も水の滴る音が聞こえる。
しかも不自然なことに、
シト、シト。
シト、シト。
ピタッ。
数秒の間隔の後に、シャワーはピタリと止まってしまった。
気づいた。
日々の一手間の、
シャワーの残留の「あるカラクリ」に。
日々同じ一手間として繰り返すあの音。
どうやらその音が聞こえた後、行動に移るまでに、毎回“全く同じだけの思考時間”を要していたようだった。
そしてこのシャワーは“数秒”のうちに、シャワーの下げ損ねに全く関係なく止まる。
その二つの“時間”が、偶然に一致していた。
要するに、
いつもシャワーの下げ損ねだと思っていたのは実際は関係なく、音に気付いてからレバーを下げる瞬間と、シャワーが止まるタイミングが、毎日ちょうど一致していたみたいでした。
勘違いから生まれた日々の余計な一手間だったらしい。
そんな今日の気づきでした。
ルーティーンは見直しましょう。
神秘的でしたね。完。