ハットグリムス教会の魅力
レイキャビク市内で誰もが一度は目にするのがダウンタウン中心にそびえ立つハットグリムス教会。高さは73mで、アイスランド1大きな教会となる。教会の名前はアイスランドの聖職者であり詩人であるHallgrímur Péturssonの名前から付けられており、アイスランド語ではハットグリムススキルキャと呼ばれている。(スキルキャがアイスランド語にて教会の意味を表す。)レイキャビク中心のどこからでも見えるランドマーク的存在の教会だが、1945年に建設が開始されてから1986年に完成するまで、実に41年という長い時間を要した。
この教会はエレベーターによって最上階まで上がることができるが、そんなに大きく宣伝されているものではないので、意外と気づかずに上に行かなかったなんて人もいる。教会に入って左手に進むと受付があるので、そこでチケットを購入し、エレベーターに乗ることができる。チケットの料金は大人1000ISK、子供(7歳〜16歳)は100ISKとなっている。料金詳細やオープニング時間は教会のウェブサイトからチェックするとより確実だ。毎週日曜の午前中にミサが行われる。その時間は教会の見学はできないので、注意が必要だ。
エレベーターにて教会の最上階まで登ると、正面からはレイキャビクダウンタウンが一望できるとってもカラフルな景色が見える。365度展望できるため、街とは逆側(ケフラビーク空港)がある方や海側、その反対のエイシア山がある方面まで見渡せる。天気によっては、今話題の火山も(噴火口までは行かないが)そこからモクモクと煙が上がる様子も見ることができるはずだ。
この教会の一番の見せどころは、5000本のパイプから構成されるパイプオルガンだ。教会に入って、すぐ後ろを振り返ると、入口部分上に巨大なパイプオルガンが設置されている。全てドイツから直輸入されたもので、シンプルなデザインの教会にて、かなりの存在感を示している。午前中に見学に行くと、オルガン奏者の人がたまに練習している光景に出くわすことができる。音色も壮大で、ちょっと見学に来ただけの人もいつの間にか席に座り、その演奏に聴き入ってしまうのがほとんどだ。教会内の入場は無料なので、レイキャビク滞在中に近くまで来た際には、数回のぞいて見るとパイプオルガン演奏の瞬間に出くわせるかもしれない。
ここハットグリムス教会では一般の人の結婚式も行うことができる。この教会で結婚式を行うのが夢という観光客で、2回目のアイスランド訪問にて見事結婚式を行なったという人も中にはいる。ただし、アイスランドで結婚手続きを行うとなると、かなりの時間と労力がかかるため(全て英語に翻訳し、大使館とのやりとりも入ってくる)日本で結婚手続き済ませてから、挙式のセレモニーだけをアイスランドで行うという方がシンプルにできるようだ。ただし、プランニング等にはもちろん時間を要するし、そもそも希望の時期にセレモニーを予約できるのかということもある。アイスランドでは夏に結婚式をするのが一番ポピュラーなので、毎年6月から9月にかけては教会の予約はとりづらいだろう。なので、オーロラを見るタイミング(秋から冬)めがけて来た際に、興味のある方は挙式をアイスランドで!というのもありかもしれない。
シェリーン
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