アイスランドの夏休み
アイスランド(ヨーロッパ全体)は6月から8月にかけて長い夏休みがある。子供たちはこの3か月間は学校はお休みで、大人たちもこの期間のうちの数週間から1か月ほどSUMMER VACATIONをとるのが普通だ。SUMMER VACATIONで人気の観光地は、スペインやイタリア、フランスなどのバカンスが楽しめる場所がほとんどだが、今年2020年はコロナウィルスの感染懸念から、アイスランド人の多くはアイスランド国内旅行を楽しんでいる。アイスランド政府としても、国内の観光産業を助けたいし、より多くのアイスランド人に国内旅行を楽しんでほしいとの理由から、国民一人につき5000kr(日本円でも約5000円)のギフトカードが配布された。ギフトカードはスマートフォンのアプリからダウンロードできるもので、レンタカー、レストラン、ギフトショップ、ホテルなどいろいろな場所で使える。また使う予定の無い人や旅行に行けない理由のある人、病気や高齢の家族の分のギフトカードはあげたい人に転送できる仕組みになっている。
そんなアイスランド政府の取り組みもあって、周りのアイスランド人の友人や家族も今年は国内旅行、しかもリングロード旅行(アイスランド一周)に出る人が多い気がする。こんなに美しい自然が残る国なのに、意外とアイスランド国内を巡ったことのないアイスランド人が多いのは事実で、今年の夏はそんなアイスランド人たちにとって、(否応無しに)晴れてアイスランドをめぐるそんな夏になる。
私とアイスランド人の旦那のステファンも、夏休みは恒例の海外旅行ではなくアイスランド一周にでる予定だ。予定は7月中旬から9日間で、南から順番に周っていく。ツアーガイドだった私たちもまだ一度もアイスランド一周したことのないグループの一員だったので、かなり楽しみにしている。最初は普通の車+野外キャンプで過ごす予定だったが、私自身がキャンプだと中々翌日疲れが取れないタイプのため、キャンパーなる小さな二人乗りのワゴン車で後部座席部分+トランクがすべて小さなキッチンとベッドになっているものを予約した。政府から支給されたギフトカードもキャンパーの支払いに使う予定だ。
結果、めちゃくちゃキャンパーを満喫した筆者
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