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#10 『スマトラカレー共栄堂』

「#5 ビヤホール ランチョン」でも記載した神保町に存在するいくつかの”顔的”な飲食店。今回ご紹介するスマトラカレー共栄堂もその一つだ。
共栄堂の創業は大正13年、広く東南アジアに知見を広め「南洋年鑑なんようねんかん」をあらわす等、南方風俗に精通した伊藤友治郎氏よりスマトラ島のカレーの作り方を教わることに始まる。その後、試行錯誤しこうさくごを重ね日本人の口に合う様にアレンジ。以来、創業よりスマトラカレーとして皆に親しまれてきている。現社長である宮川 𣳾久やすひさ氏は三代目で共栄堂を引き継ぐ前からの生粋の洋食料理人。宮川氏は引き継いだ当初から現在に至るまで、スマトラカレーファンの舌に違和感を与えないよう時代に合わせ、ソースのアップデートを重ねてきている。

宮川 𣳾久やすひさ

取材を申し込んだ際に快活に言われた「神保町の為になるなら喜んで」という一言、それから取材中の「神保町の好きなところは?」という質問に対しての「私たちは今も昔も”本”に生かしていただいている。これからもこの街への感謝の気持を忘れない」という言葉、宮川氏の言葉は終始この街への感謝の気持ちと愛情で溢れていた。
私が昨年より飲食店を取材しInstagramnoteなどで紹介記事を上げているのも、自分が働く神保町の為に何か出来ることはないだろうかと考え、この街がいつまでも変わらない魅力的な街であって欲しいという想いから。
だからこそ宮川氏の一言一言やその姿勢は「カッコイイなぁ」という思いとともに強く私の中に残る内容だった。

新年第一弾は「今年も頑張ってみなさんを応援するぞ!」という自分へ気合を入れる意味も込め、このエピソードを紹介させていただきました(^^)

おすすめランチ

タンカレー 1950円

とろっとろになるまで煮込まれたタンと、デミグラスソースが加えられた共栄堂のカレーソースは最高の組み合わせで、甘さ→辛さ→ビターと感じる味わいが何とも言えない。特に最後にわずかに舌に残るビターはあとを引く美味しさ(^^)
具材は今回ご紹介したタン以外にもポーク・チキン・ビーフ・エビとあるが、ソースは全て別でそれぞれの具材にあわせ作られている。
実際に取材で聞くまではその事を知らず、別日に食べ比べてみたがソースの違いを改めて知ってビックリ!
勝手な”カレー”という先入観で、これまでこのソースの違いに気づかなかった自分が恥ずかしい(笑)

私同様に初耳だった方は、是非一度食べ比べをオススメします。
共栄堂の美味しさ楽しさ5倍になりますよ(^^)


〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-10 駿台ビル2階

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