見出し画像

ひとり海外、中長期滞在のすゝめ

モントリオールに滞在して3週間目のオフのある日。
せっかくの週末なので名物でも食べに行ってみるか、と思い検索をかける。
英語で検索したり、日本語で検索したりしながら、なかなか自分のニーズが稀有なことに気づく。

観光しにきた訳でもないが、住んでいるわけでもない、ワーホリでもない、女性ひとり海外滞在。もともと知り合いがモントリオールにいたわけでもないので人間関係も1から開拓。

一人でレストランとか入るのには全く抵抗がないけれど、でも、ひとりだしそんなファンシーなところに入る必要もない。フラッと入れる気軽なB級グルメとかで良いけど、美味しいところがいいし治安のいい場所に行きたい。ただそこそこ長期滞在なので毎日は外食できないし、普段は滞在先のキッチンで自炊。一番コスパがいいスーパーに買い出しに行く。

、、、なかなかレアなタイプかもしれない。

そういえば、前いた場所も、その前いた場所もそうだった。
観光でもないし学校でも仕事でもない海外長期滞在。もちろんアイスホッケーがあるから行っているので独りになることはない。ただ、最初は知り合いも誰もいない中での開拓。

マニュアルもこうすべき、というのも特に何もないんだけれど、全く知らない国で、そして必ずしも言語も英語ではない国で、どんな風に生活を始めてどんな風にサバイバルしているかを振り返ってみようと思い立ち、モントリオール名物探しもほどほどにnoteのタブを開き書き出した土曜日の午後4時前。

同じような境遇の人なんてそうたくさんはいないと思うので、参考にというよりも何よりも、完全に自分を面白がりながらの、言って仕舞えば自分語りだ。参考書というよりは体験記というか、旅行記的な感じ。

モントリオールのマーケット

滞在先決めのすゝめ

まずは海外滞在のクオリティを決めるのに一番大切なのが、「どこで寝るか」ということだ。めちゃくちゃ大事。これは成功失敗色々しながら、現在進行形でベストな方法を学んでいる。誰かと一緒の旅行とか短期滞在だったりしたら先ずみるのはホテルなんだけど、長期となると毎日ホテルは高いし自炊もしたいしというので、私が先ずみるのはAirbnb。ただ、ここでも色々と学びがあった。

まず、ステイする場所。私の場合は目的地(アイスホッケーの練習場所や試合場所)の徒歩圏内で調べ始めることが多い。そしてついでにその土地の治安も調べておく。治安に関しては、「土地名 safety」みたいな感じで調べて一応、夜に歩いても大丈夫な場所か調べておく。これは今まで滞在してきた場所が幸いなことにそこまで危険じゃないこともあって治安が悪い場所だったことはないんだけど、もし治安が悪かったら多分、街の真ん中の方かどこかに滞在しているかもしれない、、、。多分。

そして次に注目するのは、場所のレビュー(幾つ星がついているか)、部屋の写真(ビジュアルイメージ大事)、具体的な場所(明確な住所はエアビーの場合載ってないんだけど地図から大体の場所を見て見当をつける)、場所からの交通アクセス(徒歩何分か、バスで何分かなど)。

そして今回学んだのが、予約する時の宿泊期間と条件!!!これが厄介。かなり。エアビーの場合、長期だと割引がきくことが多い。1ヶ月で予約すると1日あたりいくら安くなります的な。それで合計5万円くらい安くなることもある。同時に、1ヶ月ミニマム予約が条件で、一度予約するとキャンセルできないところもある。つまり、行ってみて、やっぱり違った!となっても変えられないのだ。1ヶ月間。条件は場所とホストにもよる。

フィンランドのクオピオで泊まったエアビーは、もともと1ヶ月予約していたが、いつでも変更可能で、キャンセルした分の返金もされた。小さめの古いアパートだったが、ホストのおばさんがとても綺麗に保っており、部屋でもくつろぐことができて、とても快適だった。その間に思ったよりも早くアパートが見つかり(後述)早く出ることになったが、それも快くオッケーしてくれ、とてもいいステイができた。

一方でモントリオールで1ヶ月半予約したエアビーは、レビューが全て5だったにも関わらず、ついてみると写真とは異なる部分も多く、4人も人が住んでいた。もちろん自分のことは自分でやるが、他の人が使った後の皿や調理用具がキッチンに放置されており、時に料理したくてもできない、というのは予想外だった。だが、この部屋は1ヶ月キャンセルができず(しても返金されない)。無理矢理キャンセルして、エアビーに「ここが写真や説明と違いました」と言ったら返金されたかもしれないが、その時点では代わりに泊まれるような部屋がない。

もちろん、寮やシェアハウスと思えば文句なしだが、プライベートな空間も想定してそこそこのお金を払って滞在してるエアビーで、毎日上がりっぱなしのトイレシートを下げる朝から始まり、料理したい時に使えるものがない、というのはちょっと想定外。最大限に快適に過ごすことにフォーカスすることにシフトしたから苦痛ということではないが、今回でエアビーの予約方法も学んだ。ホストの性別や、予約可能期間なども考えて取るのが大事!

そしてそして、フィンランドの場合、私は現地でアパートメントを探して半年以上そこに住んだ。それがもう、快適以外の何ものでもなかった。短期なので、家具付きの家を探し、たまたま見つけたのが、53平米の家具付きサウナ付き物件。フィンランド代表アイスホッケー選手がスウェーデンでプレーするのに1シーズン限定で貸し出している物件だった。期間限定というのもあって、他の家具付き物件よりも明らかに破格で、見つけて連絡をとった瞬間に返事が来て、月曜日連絡→火曜日内見→土日には引っ越しという超スピード感だった。

フィンランドで住んでいたお気に入りのアパート
窓が広くて、日当たりがさ最高でした

家探しって契約とか色々大変なイメージもあるが、個人で貸し出している人と個人的に話せば、色々とスムーズに決まった、というイメージ。その時はまだビザを取る前だったが、その辺は確認されず、デポジットを払って自分で電気の契約すればすぐ入居できます、という感じだった。コミュニケーションはやはり大事なので、家主との会話や電気の契約など英語でできることはありがたいな、と改めて思った。Facebookグループで貸し出し主、借りたい人が共にポストをして家を探すパターンもかなり多い。今いるモントリオールでも、フィンランドでも、Facebookグループでの家探しが双方向で活発に行われているイメージ。今回は新しいアパートをFacebookグループを使って探しているのだが、貸し出し主から「うち借りない?」と連絡がきて、色々な場所をみれるので、面白い笑

食生活のすゝめ

中長期滞在の食生活は、毎日外食したり名物を食べ歩いたりするわけにもいかず、自炊も多くなる。そこでまず大切なのが、スーパー選び!笑 お気に入りのスーパーを見つけるところから始める。私の場合、海外で車を運転しないので、自分で行く場合は徒歩圏内。たまに、友人やチームメイトに大きいスーパーに連れて行ってもらってまとめ買いをすることも。

まずはGoogleマップで 「grocery store 」と検索し、いくつか大きめのスーパーを探す。そして、最初の数日はいろんなスーパーを回ってみる。大体一つ目で、「ここいいじゃん!」となるのだが、意外と他に安いところや品揃えが多いところがあったりするので、最初は色々見てみると良いと思っている!

野菜は重さ単位で値段が書いてあることが多いので、惑わされないようにする。これは本当に場所にもよるのだが、最近はアジア料理も世界中で食べられるようになっているので、醤油やみりん、米、豆腐などはスーパーで手に入ることも多い。

それも踏まえて、私が海外に持って行く調味料は、だし、味噌、わかめなどの乾物、ふりかけ、等々。この辺はかなり重宝する。スーツケースに隙間があれば、出汁と味噌を。


フィンランドのスーパーで手に入れたしょくぜ食材で作ったある日の夕飯(箸は持参)


オムライス作ることもあったよ

たまには外食やカフェでお茶もする。というか元々、カフェ巡りとかコーヒーとか大好きだから、毎日でもしたいくらい。


カフェに行く!と決めたある日のガッツリ朝ご飯

情報がたくさんある観光地なら、有名どころや名物のお店にも行く。
ローカルなお店も気になるから、Googleマップでキーワード検索して、評価が高いところにピンを付けておく。

観光地ではない街に滞在するときは、Googleマップでカフェとかレストランを探しながら、評価が良くて入ってみたいところを探して入る。


仲間探しのすゝめ

一人で何も知らずに海外に行くと、もちろんその土地のことも知らないし、知っている人も誰もいない。だけど一人はすぐ飽きるので、友達とか話す人が欲しくなる。そんな時、私はどんなふうに仲間と出会っているか。求めに行くことも、偶然の出会いもある。それが人生の面白いところ。

現地の友達は、私の場合はほとんど、アイスホッケーを通じてできる。知っている人が誰もいないけれど、入っていくコミュニティはある程度決まっている分、完全に一人になることはないからありがたい。もちろん自分とバックグラウンドも国籍も言語も違う仲間達だけど、出来るだけまずは相手に、相手の文化を知ろうとしている姿勢を見せようと努めている。簡単な言葉でも、現地の言葉での挨拶を覚えたり、わからないことや相手の文化について積極的に聞いたり。相手はそれで喜んでくれることも多いし、まずは郷にいれば郷に従えを体現することに努める。

そして、日本のコミュニティも見つける。場所によっては、「日本人いないでしょ」と思う場所も、意外とコミュニティがあったりする。これもFacebookで「〜日本人会」というコミュニティができていたりする。あとは、意外とインスタやTwitterのSNSで、「土地名 日本人」とか「"土地名" 生活」みたいな検索をすると、現地に住んでいる日本人の人が見つかったりする。普段日本にいたらしないけど、海外でこういう人を見つけると嬉しくて直接そこからDMしてしまうこともある。

海外にいるけども、元々日本が大大大好き人間なので、日本人のコミュニティの人と出会えると、そして日本食なんか食べれたりすると、とてつもなく幸せに感じる。私の海外生活クオリティを上げてくれている一つの理由は紛れもなく現地での日本人の方々との出会いだ。同じく日本のバックグラウンドや繋がりがありつつ海外で生活している方達とは仲間意識などもあり、ものすごく心強く感じる。


フィンランドで、超お世話になっている日本人のご家族とシナモンロール作り

そしてごく稀に、カフェとか道で知り合った人と友達になることもある(私は謎に道で話しかけられやすい)。道で話しかけてきたりカフェで話し始めたりする人とは、本当に友達になることもあれば、宗教の勧誘だったりもするので笑、見極めが必要。

海外生活楽しみ方のすゝめ

中長期滞在の一番の特徴といえば、必ずしも、旅行や観光の毎日ではないということ!むしろ、するっと現地の人に混じって現地のリアルな生活を送ることになる。毎週ゴミの日にはゴミを出し、スーパーでクーポンを使い、裏道を覚えて通るような日々を過ごすことになる。どれだけ新しい場所も1週間も経てば、日常となって、早足でスタスタ歩くようになる。

そんな場所だから、せっかくだから、現地の生活を思いっきり楽しもう、というのが私流の楽しみ方。もちろん食べ物は日本食だし、文化的に「これは日本の方がいい!」と思うこともあるけど、なかなか、海外の土地で現地の人に混じって生活を送る、という経験ができるわけではない。

だからこそ、チャンスがあれば現地の食べ物を試し、現地の人が行くようなお店に入ったり、現地の人が楽しむスポーツを体験したり、現地の音楽を聞いたりもしてみる。誘われたら、なるべく「イェス」と答える。自分はこれ興味ないな〜とか、こんなタイプじゃないな〜、やったことないな〜と思っても、どうしても嫌じゃない限りは、やってみるのもあり。ハマらなくても、そこまで楽しくなかったとしても、「こんな現地の生活できた〜ここの人たちはこんなことしてるんだ〜」と思える!そして自分の世界もちょっと、広がる!


フランス語の本しかないモントリオールの本屋さんに入ったり


街ブラしたり


最後に

私はかなり、下調べなしで、ぬるっと現地の生活に入ってしまうタイプだから、着いてから「こうだったのか!」と思うことも多い。が、それはそれで、いきなり舞降ってきた日常を楽しめる力もついてきたと思っている。

すゝめというよりは、自分の海外生活過ごし方、って感じだけれど、こんな感じでまた、今シーズンも楽しんでいけたらな、と思っている。

ひとり海外中長期滞在、他の方のおすすめ過ごし方があったら是非、教えてください!





いいなと思ったら応援しよう!

Lunasa Sano | 佐野月咲
いただいたサポートは海外での活動費や、日本でのスポーツ支援活動に使用させていただきます!いつも本当にありがとうございます!