切り替えの方法
保育園の玄関で、
盛大につまづいて、
大の字に転んだ。
ぶつかってもあたっても転んでも
「大丈夫!強い!気のせい!自分が悪い!」
と呪文のように繰り返して来たから、
なにかあっても、「ここー!」「どーん!」*
と訴えて来て、納得するようになった。
*「ここで、こうやってぶつけて、ここがどーんとなった!」とアクションをとる(笑)
朝の着替えも、出かける準備も、
何事もなく終わり、
神経を使いつつも無事に園に着いたのに、
転んだ。
これではまた「行きたくない」と言われる、
と警報がぴーぴー鳴る。
「よし、強かったよ」とぎゅっと抱きしめると
眞生もそれを受け止める。
だけどどんどん行きたくない気持ちが膨らんでいるのが見えていて、
彼なりに葛藤をして、小さな抵抗を繰り返す。
下駄箱から動けず、小さな声で
いーやーや とつぶやく。
ぴーぴー。
「抱っこで行く?」首を振る。
これは切るカードを間違えたらえらい事になる、
ぴーぴーぴー。
ぴーぴーぴーぴー。
私の頭は高速演算を続けている。
力もついて来て、体も大きくなって来たから、
私の背中にしがみつけるかな?
とカーソルが点滅。
エンター。
「おんぶで行こっか!」
「おーんぶー?」
その一言が眞生の気持ちを切り替えたらしく
楽しく階段を上がりお友達の中に混ざって行った。
右の膝が赤くなっていたから、
ちょっと痛かったのかもな。
なのに泣かずにおんぶにつられるなんて、
やっぱり子供は天才だと思う。
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