バレエの衣装を縫う

画像1 バレエの衣装を縫うのは、私の楽しみだった。チュールを綺麗に寄せる作業はロマンティックな気持ちになる。美しい色や素材に触れると指先も心も喜んだ。舞台での娘の姿を想像しながら、幸せな気持ちで縫っていた。立体裁断のため、不思議な形の布を組み合わせるように縫うのはパズルのようだ。細かいところは手縫いで一針一針仕上げていく。激しく動いても大丈夫なように細かい配慮を加えながら、舞台当日には背縫いを加えながら、大切に着る衣装。輝くビーズやオーガンジー、サテンのリボンで針箱が華やかなのが嬉しかった。
画像2 優雅に踊れるようになるために毎日努力して。涙して。本気で向き合う気持ちに寄り沿うものを、美しく作りたかった。

書くこと、描くことを続けていきたいと思います。