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「書く」という愛がこもった「書く習慣」という本に突き動かされて
学生の時は同じ本を何度も読み返す、という習慣は持たなかった私。
同じ本を読み返すようになったのは、読書を紙の媒体から電子書籍に変えてから。
精神疾患を患うまでは読書は専ら図書館で本を借りたり、図書館でひたすら読書をするのが私のスタイルだったからです。
精神疾患を患って思うように読書が出来なくなって、読書から離れて再び読書のリハビリに・・・と電子書籍に乗り換えるまでお金を出して本を買うことをしなかったので余計だったからかもしれません。
電子書籍は便利な反面、本を購入するときは慎重にならざるを得ません。
本をジャケ買いするほどの経済力は持ち合わせていないので自分の興味とレビューを照らしあわせての購入スタイル。
そんな時に便利なのがAmazonプライム会員の特典、PrimeReadingから興味のあるタイトルを選んで読んでいくという方法。
そんな中で偶然見つけた「書く習慣」という本のタイトルに惹かれてKindleにダウンロードしました。
私は文章を書くことが好きでした。魔法のiらんどで小説を描いていましたし、ブログもほぼ毎日更新していました。
過去形なのは精神疾患を患って書くことが出来なくなってしまったり、元夫に魔法のiらんどとブログサービスの退会を強要され、文章書くことを辞めさせられたから。
離婚して、しばらくしてからブログを再開しましたが、だんだんブログの更新も苦痛になってしまい続けられなくなってしまっていました。小説もしかり。
文章からすっかり離れてしまった私でしたが、別に書くことが嫌いになったわけではありませんでした。
書きたいんだけど、以前のように文章がでてこなくって、何となくモチベーションが上がらない・・・。そんな具合でしょうか。
いしかわゆきさんの「書く習慣」は読むとモチベーションが上がる。不思議と文章が無性に書きたくなる。そんな不思議な魅力が詰まった本です。
生きていくことにおいて、「書く」が手放せないものになる魅力も語られています。
最近、3度目の再読をしました。
哀しかったこと、うれしかったこと、怒ったことを素直にそのまんま文章にして表していいんだよ。って背中押してもらえる感じの文体が好きなんですよね。思っていることを上手く口に出せない、言語化できない私には勇気がもらえる本です。
3度目の再読で気づいたことがありました。
自分のモヤモヤを文章にする、ということ。
文章を書くのが好きなくせに私、それが出来ていないって気づきました。
私は特に仕事においてモヤモヤを抱えやすいです。モヤモヤを上手く言語化できずにストレスとして長きにわたって蓄積されることも。
職場で過去に起きた出来事のモヤモヤも昇華しきれていないことに気づいて、pomeraの日付メモ機能をつかって吐き出していました。
まぁ感情と内容のドス黒いこと・・・。
でも、書いてみたら書いてみたで気持ちがとってもスッキリしました。
なんで今まで文章にするのをためらっていたんだろうな、っていうくらい。
きっと、身内や他人に向かって吐き出すより何倍も健康的かもしれない。
けど、それが出来る人って案外少ないのかも、と同時に考えてみたり・・・。
「書く習慣」は文章が上手くなるためのノウハウ本ではないので、それを期待して読むと大きく期待はずれになるかもしれません。
でも少なくとも私にとっては「書く」というモチベーションアップには繋がる著書となっています。