秋の足音はまだ遠くて
何を書いていこうかって考えるのも野暮な気がするけど、文章を書き連ねることに思いを馳せるのも悪くはない。
9月の半ばに差し掛かって、肌を刺すような鋭い暑さも夕方にかけて和らいできた気もしますね。
そして、8月の終わりから始めた習慣があります。
4年前に購入したKindle端末で読書を始めました。当初の購入した目的とは違いますが小説を読み始めました。
9月の終わりには2冊小説を読了すれば良い、と思っていたら既に4冊読んでしまいました。
学生時代は月に20冊は読了してて本の虫と自負するくらいの読書家だったのですが、統合失調感情障害を患ったのをきっかけに本を読むことが出来なくなりました。
やはり、急には読めるものではなくて最初は苦戦しながら読んでいました。
そしたら、Kindle端末に行間設定があることを知って行間を大きく設定したら(3パターンしかないけど)一気に読みやすくなりました。amazon様万歳🙌
再読本3冊と新たに購入した1冊、今読み進めている1冊で今月で5冊はいけそうです。
再読本は
「ジョゼと虎と魚たち」:田辺聖子
「宮沢賢治傑作集」
「よろず春夏秋冬(あきないちゅう)」:長野まゆみ
新たに購入したのは
「苦役列車」:西村賢太
「苦役列車」職場の人が読んでたのとKindle本ポイントバックでポイントが多くもらえたので購入しました。
私小説って私が興味ないジャンルだろうなぁって思ってたら思いの外、面白くってあっという間に読み進めてしまいました。
そして、後日談もぎっくり腰に悩まされる40代男のリアル体験談で良き。ちょっとクスッとしてしまう。
作者って人間として、男として本当にサイテーなんだけど、文章に魅力がありすぎて文章だけだったら読めてしまうそんな不思議な泥臭さと魅力を持っていますね。
汗臭さタバコ臭さが文章から湧き出てくるのに、どこか脆くて繊細な要素を持ち合わせていて絶対関わりたくない人種だけど全てを文章に曝け出すから憎めない要素も持ち合わせてて、物書きとして読者に愛されていたんだろうなって思う。
2年くらい前に亡くなられたのをニュースでは知っていたけど、職場の人が読んでいなかったら興味を持つこともきっとなかったんだろうなぁ・・・。なんて。
今、読み進めているのは星新一氏の「ボッコちゃん」どんでん返しの結末を繰り返すショートショートですね。
星新一氏の小説を読むのは高校生の時以来。父が「星新一はええぞー」ってしつこく勧めるから読んだような記憶があります。
確かに発想が斬新すぎる。著者の頭の中どうなってんの?!っていうくらいどんでん返しの連続です。
「ボッコちゃん」しか読めていないけど、星新一の小説に出てくる人物って当時の時代の世情なのかどこかハイソな香りがします。
「苦役列車」とは対照的なおとぎ話の世界観、ですね。
積読本には川端康成氏の「伊豆の踊子」があります。
そちらも読み進めて行くのが楽しみです(^^)
今年は読書の秋を満喫できそうです。