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【読了】シェイクスピア「テンペスト」訳: 河合祥一郎

シェイクスピア「テンペスト」訳: 河合祥一郎
読んだことがなかった本


学術に傾倒するミラノ公は弟によって地位を奪われた。娘とふたり流れ着いた島で魔女に使役された精霊を従え、彼は島の王となった。そして嵐が始まる。


むかし「ちょー◯◯」というシリーズがあって「テンペスト」はそれで知りました。
今なら「転スラ」とかになるのかな?
一読した感想は、なるほどこういう話だったのね、という感じ。
物語自体も興味深いものだったけど、元ネタがわかった満足感が大きいかも。

「テンペスト」は脚本として書かれているので註釈や補足に抑揚の付け方や、当時の解釈だったりがあるのも面白かった。
舞台となる島がバミューダ諸島をモデルにしていたり、ミラノ公の振舞いが当時の典型的な白人至上主義の男性のものだったりと、考察できる余地が大きくて面白い。
お勉強の面が強めになるけど、やっぱり古典は良いですね。
機会があれば舞台の「テンペスト」も観てみたいな〜。

(20240916投稿文の再掲)


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