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【読了】酉島伝法「奏で手のヌフレツン」
酉島伝法「奏で手のヌフレツン」
タイトルに惹かれた本
別の集落からきたために忌避されることも多かった親が名誉ある役目に選ばれた。親と喧嘩した主人公は、儀式が進んで初めて昨日が親子でいられる最後の日だったことに気がつく。
いつ見てもつい「にしじま」と読んでしまってその度に「とり」だと思い直すというのを、懲りずに毎回してしまう作家さん。
タイトルからして難読で、奏で手はともかくヌフレツンは最初スフレッソに誤読してました…。
その謎めいたヌフレツンとは何なのかは本文を読んでいただくとして、久々にゴリゴリのファンタジーをガッツリ読んだ気がします。
見慣れない文字の並びに意図的に振られた読み仮名が、私の知っている一般的な意味と微妙にズレているのに軽く混乱させられます。
文字を読みながらも実際は音として認識して意味を引っ張り出しているのかも?
奏で手と呼ばれる奏者が譜を演奏することで太陽を招き、あるいは月を遠ざける。
独特でダイナミックな世界に圧倒されもしたけれど、そこに住まう人々は生き生きとして魅力的でした。
面白くどっしりとした読後感に満足です。
なんか、調べたらSFって書いてあった…
そう、私はファンタジーとSFの違いがわからない女😇
センスオブワンダーは永遠の謎…。
(20240706投稿文の再掲)