実家の片付け|家事が簡単になるヒント
帰省シーズンになると、気になる実家の片付け。
だいたいこのタイミングでネットニュースにも出ていることが多い。
年老いた親の自宅にモノがあふれて、明らかに住み心地が悪かったり、思い出の品や買いだめのため(いつか使うモノで)ぎゅうぎゅうだったりすることがある。
一方、感覚・身体ともに親の老いも感じられて、このままでは暮らしづらいのではないかと、心配になる。
最近だと、便利な通販も厄介。
自動的にサブスクに設定されていて、解約がしづらく、不要なのにどんどん自宅に届いちゃうとか。
ネットニュースでも片付かない実家を片付けようとした、みたいな内容の記事が目につく。
私はというと、多忙ながらも年に数回は必ず実家を覗くようにしている。
優先順位としてはかなり高い。
本当は、余裕をもって何泊かしたいところだが、
こちらもそんなに日数を取れることがなく、特にここ何年かは一泊止まりだ。
忙しない滞在ではある。それでも、孫を連れて行くとか元気が姿を見せたい、というのものあるが、電話だけでは確認できない、老親の生活ぶりをみるのもミッションの一つである。
自宅をみるだけで生活ぶりがよくわかるから。
今回は、実家に自分の私物の荷物があればそれをいくらか処分しようと考えていた。
何かの折りに、いろいろ処分したいと老親が言っていたことを覚えていた。
実家を出るときにほとんど持って行ったはずなんだが、まだいろいろ残っているかも。
あとは、何か手伝うことがあれば、手伝うつもりでいた。
ちょっとした力仕事や面倒な作業など。
到着してわかったこと。
そういえば、前々からそうなんだけれど、
うちの実家は、普通以上に片付いていた。
(現役世代の自宅の方がよほど散らかっていて、カオス。ガラクタの山。)
別にインテリアのセンスがある訳ではない。
もちろんお金をかけているわけでもない。
モデルルームみたいな空間ではない。
(生活感はそれなりにある)
立地が郊外なので、敷地も床面積も広めではあるが。
それでも、自宅は掃除がきちんとされており、メインで家事を担っている母もテキパキと動けている。
改めて見ると、実家がピカピカで、今の自宅の方がよほどぐちゃぐちゃ。
自分でいうのもなんだけれど、見苦しいものが少なくて、スペースが広々としている。140平米の元々広めの戸建が、それに甘んじることなくスッキリ。
健康状態についていえば、確実に高齢者なうちの両親だけれど、
よくテレビなんかで紹介されるような、一般的な家庭のよくあるゴミゴミした感じが全然ないなあ。本当にない。
で、思い出した。
ウチの両親は、とにかくモノを買わない人たち。
買わないけれど、捨てるときは小まめに捨てるタイプなので、
モノで溢れかえることが、そういえば、昔からなかった。
(逆に私は、昔は捨てられない人だったため、部屋が汚い、とか、少しでもモノが溢れると片付けろ、とか、捨てろ、と言われよく叱られた。)
本当に必需品以外は買わない人たちで、しかも以前住んでいた場所は、ど田舎でお店も少ない。
今みたいにネット通販でいろいろ買える時代でもなかったから、
他の家だったら当然置いてあるようなものまでなかったような気がする。
そのためか何なのか、実家の立地から小都会、大都会に進学・就職するようになって、モノに関する常識が実はなかったことに後から気づいた。いわゆる文房具や便利グッズなどそういう生活雑貨のことです。
また、同居していた昔は、生活必需品でも、全然モノを買ってもらえなく、
それが理由で昔はケンカもしていた。
20代くらいまで、物欲も経験欲も人並みに以上にあったから。
(余談。そんなわけで昔テレビで紹介されていた貧困家庭の部屋にモノが溢れている様子の衝撃を受けた。どう考えてもウチの方が収入も多く豊かそうなのに、ウチは全然買わない、買ってもらえない)
それはさておき、
ウチの老親を見ていてわかったことは、
モノが少ないと、散らからないこと、また、片付けが非常に楽なことが改めてわかった。
母は、いつも掃除しているイメージがあるが、掃除を小まめにしているから、散らかったときの面倒くささも自覚しているのだろう。
別に掃除が趣味というわけではなさそうである。
家の状態を見た感じでは、片付ける必要は全然なく(むしろ自宅の散らかりっぷりが恥ずかしくなったw)、多分今後もなさそうな感じ。
まあ、今後も時間を作って様子を見るつもりです。
実家の片付けが大変だった〜エピソードを発掘するつもりが、
むしろ片付いている実家を見習おうと思うに至りました。
モノを買わない生活は、特に家族で暮らしていると難しいと思います。
でも、何もミニマリストを目指す必要はないと思います。
使うものを厳選し、できるだけシンプルにする。
自分の経験からいうと、それですら、難しいけれど。
とはいえ、暮らしのヒントになるな〜と思ったことは、
・小まめに片付ける。
→片付けが大変で億劫と感じるなら明らかにモノを持ちすぎ。
・片付いていることは暮らし易さにつながる。
→家事がスイスイ進むのは、側から見ても明らか。
改めて実家に障害物が少なくて、しかも、実家を建てるときのレイアウトがよかったんだろうね。バスルーム、台所、廊下をゆったり作ったため、家の中をうろうろしていて、引っかかる感じがほとんどない。視界がスッキリしてる。
(比較対象が注文戸建のツレの実家なんだけれど、)欲張ったレイアウトなのか、ところどころ使いづらそうな印象。収納を増やすために至るところに棚だらけ。
・モノを持ちすぎなくても幸福を感じられる暮らし。
→物欲を否定したくはないんだよね。欲しかったものを手に入れたときの高揚感。ミエのための消費とは言ってもブランド物を持っていることの効果もあるし、頑張ることのモチベーションもあるし。
おそらくうちの親は、物欲よりも持ちすぎることのストレスの方が勝っているので、持たない方を選択しているように思う。
モノを持たなくても充実感・幸福感が得られるのは、これは推測なんだけれど、身軽だからなんじゃないかな。さっきも書いたけれど、実家に障害物がないから、多少体が弱っても動き易い(=何か行動したいときの動きやすさにつながっていそう)。また、常に視界がスッキリしているから、頭の中がゴチャゴチャしなくて良さそう(=楽しいことだけ考えられる)
余裕がないと、片付かなくなる私。
これは、ストレスループで、
(主に多忙で)余裕がない→片付かない→自宅で過ごすとき心地悪い→ストレス→ストレスで余裕がなくなる
実際はもうちょっと枝分かれするんだけれど。
ストレスなく簡単に片付けられるようにしたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?