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私が美しく自由の象徴だと信じきっていた曲は浮気者を呼び出す手紙を書いている曲だった。

ご覧いただきありがとうございます♡
愛され発光美人のつくり方のめぐです☺

今回の内容はネタバレが含まれますのでお気を付けください。

私の趣味は映画鑑賞。けれど観たことの無いジャンルがありました。

私は映画が大好きです。
趣味嗜好としては邦画(しかもがっつりと重め。後味が悪かったり、結末が誰も救われなかったり、鑑賞者に委ねられるどうとでも取れるいまいちぱっとしないもの)を好みます。
ひとりで観に行く作品は大体このジャンルになります。

映画はすごく大好きです。
自分の人生だけでは到底想像も経験もしきれない感情や状況を視覚と聴覚を使って疑似体験できます。(最近は4DXとかもあるので本当に五感すべてを使って体験できるようになりました。素晴らしい…!)

重い邦画を好むのも、「私がこの人だったらあの時どう思っただろう。」とか、「本当はあの時この人はこんな気持ちだったのではないか。」と考えられるので好きなんだと思います。


父がかなりの映画好きで、それに影響されているので、幼少期の頃から洋画のアクションやSF系、有名なシリーズ物は大体網羅しています。

けれど、この手の作品はひとりでは観に行きません。
終わった後に感想を言い合ったり、理解が乏しいところを補完してもらいたいので、絶対に誰かと観に行きます。
(あとは、正直ひとりで観に行く程の熱量が沸かない事が多いです。非日常すぎて自分事にあまりならないからかもしれません。)


コロナ禍のかなり初期。
当時のお仕事のお休みをいただき、自宅で時間を持て余しました。

邦画が好き、洋画もジャンルによっては観る。
けれど私がそんなに通っていないジャンルがある事に気が付きました。

洋画で「名作」と呼ばれる、ヒューマンドラマのジャンルの作品達。

作品名は全部知っているのに内容はそんなにピンときていない作品達。

少なくても「映画が好きです、映画鑑賞が趣味です。」と言っているのだから、「名作」と言われている作品たちは目を通しておきたい。と思い一日のほとんどを映画鑑賞に費やす日々が始まりました。


私の人生のベストムービーのひとつになったショーシャンクの空に

※ここからはネタバレを含みます。

ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディー・デュフレーン(ティム・ ロビンス)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも 逆らい孤立していたアンディーだったが、刑務所内の古株で“調達係”のレッド(モーガ ン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。そんなアンディーが入 所した2年後のあるとき、アンディーは監視役のハドレー主任(クランシー・ブラウン) が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得 する。この一件を機に、アンディーは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる 存在になっていく・・・。

フィルマークス ショーシャンクの空に あらすじより

ショーシャンクの空にはもう最初から最後までが好きすぎて、シーンごとに熱く語ってしまえる程、私のバイブルの様な、人生の核の様な宝物といっては過言ではない作品です。

いつでも勇気をもらえますし、いつでも自分が大切にしたい事を思い出させてくれます。
心の琴線に触れる作品No.1です。

特に私が一番大好きなシーンは、アンディー(ティム・ ロビンス)が寄贈図書と一緒に届いたオペラのレコードを、放送室を占拠して刑務所中に放送するシーンです。(何度見ても嗚咽するほど泣きます。)

アンディーが流した曲はモーツァルトの『フィガロの結婚式』の「手紙の二重唱」という曲でした。

私はこの作品で初めて知ったのですが、オペラという事もあり、とても美しくてきれいだと思いました。

また、そのシーンはレッド(モーガ ン・フリーマン)が心の内を話しているのですが、

俺はこれが何の歌か知らない。
知らない方がいいことだってある。
よほど美しい内容の歌なんだろう。
心が震えるくらいのこの豊かな歌声が我々の頭上に優しく響き渡った。
美しい鳥が訪れて塀を消すかのようだった。
短い間だが皆が自由な気分を味わった。

このように述べるくらい、曲が流れている数分、刑務所内の時が止まりみんなが聴き入ったのでした。

そのシーンの印象の影響や、曲調の優美さも相まって、私の中でこの曲は「自由の象徴」「心の開放」「のびやかで人を魅了する」等になりました。

携帯のプレイリストに入れてあって良く聴きます。
気分がいい時は曲の効果も相まって、私の心の穏やか度や自由度を無敵にしてくれます。


調べて分かった「手紙の二重唱」は決して自由の象徴なんかではなかった。


事あるごとに見返しているショーシャンクの空になのですが、ある時ふと「手紙の二重唱」のオペラのシーンや、どんな意味の曲なのか気になって調べてみました。

すっっっごく簡単な解釈をすると…

結婚を控えているフィガロとスザンナという男女がいて、スザンナは女中なのですが、仕えている伯爵に口説かれてしまいました。
「手紙の二重唱」のシーンは、スザンナが伯爵夫人と協力して、伯爵夫人がスザンナに扮して伯爵を呼び出すための手紙を書くシーンです。
伯爵夫人が文言をいい、スザンナが手紙に文字を起こしています。

※全編観たことが無いので、本当はもっといろいろな出来事や人物や流れ等があると思います。

なので、原曲は全然自由でも、心洗われる描写でも、幸せに満ち溢れている曲でもありませんでした。
ざっくり言うと、浮気者を呼び出す手紙をかいているシーンでした。

きっと、オペラ好きの方からしたら、ショーシャンクの空にのシーンを観て「この曲本当はこういうシーンなんだよね~」と思われている方もいたのだろうなと思いました。

もし、オペラのシーンや歌詞の意味が分かっていたら、今も私のお気に入りとして聴くほどの曲にはなっていなかったかもしれません。

または、お気に入りフォルダが「いい曲」止まりだったかもしれません。

心の学びや具現化の知識を学んでいくと、物事をどのように捉えたいのか、自分が捉えた通りの現実が展開されていくと話されることがあります。

それは、気休めに伝えているわけでは決してありません。
私がそうだなと信じている物を大切にしていくことで、それは私の中の真実になって輝きを放っていきます。

私にとって「手紙の二重唱」はレッドが感じた様に、美しい内容の歌ですし、これからも私の心を自由に、そして穏やかにする曲です。

原曲の設定を知った今でもそれは変わりません。

自分の心が喜ぶことは自分が一番知っています。

目の前の世界は誰かの物ではなくて、大切な私のための世界で、大切な私の人生です。

ひとりひとりが自分にとって大切にしたい思いや物事を「自分の当たり前」にして、そんな自分を日々選択できたら、この世界は愛であふれるのかもしれませんね。


やっぱり伝えたいので書くのですが…

自分の意思を気持ちを大切にすること、誰かの目を気にするのではなくて妥協せず自分の人生を歩んでいく姿の強さ、自分の存在が周りにいい影響をあたえていくこと。
ショーシャンクの空には自分を生きる美しさを教えてくれるのでお勧めです。
ちなみに、同じように生き様で影響を与えていく作品だと、3月にイギリスを舞台にリメイクされた「生きる LIVING」もおすすめです。
(元の作品は黒澤明監督の名作の「生きる」なので…!イギリスリメイクなので映像が美しいです。)


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