雪の結晶のように
こんにちは、lumikkaです。
わたしたちは、フィンランドのアアルト大学でデザインを学んだふたりによるデザインユニットで、現在は日本とフィンランドのデザイン、或いはその関係性のリサーチを中心に活動を行なっています。
また、それらの活動の第一歩として、フィンランドのヴィンテージ品を取り扱うオンラインショプを4/15にオープンしています。
わたしたちの活動やお店については、インスタグラムにて随時お知らせをしているのですが、より深く、より分かりやすく、そして確かな手触りを伴って言葉と情報をお届けしたいと思い、lumikkaとしてのnoteを始めることとしました。短すぎず長すぎない1000字程度の言葉を通じて、わたしたちの視点をお届けします。
コラムのタイトルは「雪 結 晶」。今回は、その言葉を紐解くようにlumikkaについてをまとめてみることとします。
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「過去に視点を、未来へかたちを与えること」
これは、わたしたちlumikkaが活動を始める際の手がかりとしていた言葉です。デザインという言葉が使われ始めた20世紀初頭から、大量生産によるデザインはますます発展し、それに伴って言葉そのものの概念も拡張していきました。今や、モノに溢れる時代。良質な製品が不足していたかつての時代とは、デザインという言葉が持つ意味も概念も大きく異なっているのです。
参考:公益財団法人日本デザイン振興会HP
そのような時代の変遷、そしてデザイン(或いは芸術そのもの)の歴史を踏まえた上で、わたしたちはふたつの視点が必要ではないかと考えました。ひとつは「過去の創作に視点を与えて現代に継承すること」で、もうひとつは「未来へ向けて新たなかたちをつくる=創作すること」です。
価値あるものは長く使っていこう、それでも足りないならば新たにつくっていこうと。
そうした考えから生まれたのが、lumikkaです。わたしたちはつくり手であり、同時に伝え手でもあるべきだと考えています。
“lumi”とはフィンランド語で雪を、“kukka”は花を意味しています。lumikkaとは、それらを組み合わせた「雪の結晶」を意味する造語です。雪華とも呼ばれる雪の結晶はたとえ存在していても、見ようとしなければ目に見えず、また触れると消えてしまう儚いものです。おそらく、わたしたちの周りにもそのような儚い美しさが溢れていることでしょう。
そのような存在・現象を発見すること。
そして、伝えてゆくこと。
それがlumikkaの活動です。