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NISHIWAKI
2018年12月29日 20:34
# ex3 那珂:ステージ後 拍手鳴り止まない中、司会者に促された那珂らは席を立ちステージ下手に退場した。会場では司会者の二人による本当の締めの言葉が続いていた。先に戻った那珂たちを待っていたのは、妙高と鹿島そしてスタッフらだった。「ご苦労様です、皆さん。よく頑張りましたね。」と妙高。「お疲れ様です、霧島さん、夕張さん。私ハラハラしちゃいました。」鹿島は若干の嬌声で自分の鎮守府の二人に抱
2018年12月26日 20:27
# ex2 那珂:初めてのテレビ出演「それでは登場していただきましょう。艦娘の皆さん、どうぞ~~!」 多大な拍手と歓声の嵐の中、霧島を先頭に並び直して三人はステージへと上がった。 霧島と夕張の後に那珂は続く。実のところ不安による緊張で足が震えていた。人前に立つ者として、わずかな不安をステージを見ている人に悟らせてはいけない。那珂はただひたすらそう堅く思いこむが思えば思うほど、心臓の鼓動が
2018年12月19日 19:45
※本エピソードは前話「祭りの終わり」の冒頭から派生するお話です。原作ゲームでは艦隊のアイドルを称する彼女が、拙作世界観ではこうしてアイドルになる!?というエピソード群であります。# ex1 那珂:第一歩 旅館での朝食の席、提督代理の妙高が最終日の予定を告げる。ミニイベントの参加を暗に指示されたが、果たして誰が参加することになるのか疑問に感じてワイワイとざわめく。「そんなこと当日の朝に言
2018年12月12日 19:41
# 7 祭りの終わり 祭りも最終日。この日は15時に本部庁舎前広場で閉幕式が行われる。それまで艦娘達は基本自由時間だ。とはいえこの祭りの主役は艦娘と海上自衛隊。最終日も艦娘が出演するミニイベントは残っている。神奈川第一から数名は、この日もミニイベントのため指示された会場に赴いて働いていた。 規模の関係上、主体は神奈川第一だが、名目上は神奈川第一と鎮守府Aの共催という形のため、あるミニイベン
2018年12月5日 22:29
# 6 幕間:川内型は想う 翌日。ふと目を覚ました那珂は、隣に寝ていたはずの川内がいないことに気づき、部屋を見渡した。神通はもちろん五十鈴、妙高ら全員まだ寝入っている。ゆっくりと顔を横に向けて携帯電話の画面を付ける。まだ目覚めきってない目には鈍い光であっても鋭く刺さって眩しい。時間は午前4時すぎだった。 川内は障子を軽く閉めたその先、海沿いを一望できる窓際の広縁の椅子に浴衣姿で座っていた。