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NISHIWAKI
2018年7月25日 20:11
# 10 一日目の終わりに 館山基地に帰還した川内たち合計11人は、場所を本部庁舎の小会議室に場所を移し、村瀬提督・人見二尉はじめ館山基地の対艤装装着者チームメンバー数人、そして鎮守府Aの提督代理である妙高を目前にして報告をしていた。 報告会の最中に日付が変わり、普段この時間まで起きていることが滅多にない数人の艦娘はコクリコクリと船を漕ぎ始め、その度に隣りに突かれて起こされていた。 報告の
2018年7月18日 22:03
# 9 合流 那珂たちは西北西の艤装の反応目指して進むことにした。どちらがピンチの度合いが高いか測りかねる。しかし二分の一の確率なら、距離的にもルート的にもまずは一番近い方から行くほうが最適と那珂は説いた。すると五月雨たち駆逐艦艦娘たちは揃って頷いて理解を示した。 どのくらい進んだのか、時々後ろを振り返り、先ほどの戦場たる場所の目印の大岩を凝視する。月明かりの光量がほとんどない夜のせいもあ
2018年7月11日 20:09
# 8 支援艦隊派遣「深海棲艦の集団を発見しました。場所はえ~っと、メッセで位置情報送ります。一匹でかいのが岩場の陰にいて、その周りに十数匹は別のやつらがいました。あたしはこれから暁と、西に向かって逃げます。」「えっ!? 交戦中なのですか? ちょっと? 川内さん?」慌てたように問いただす人見二尉。「川内くん? ……暁、応答しなさい。」村瀬提督は話が通じそうな自分の鎮守府の暁に通信相手を変更
2018年7月4日 20:05
# 7 藪蛇を突く「ハッキリしているのはだ、あそこが館山湾の遠く端っこかもしれないってことだろうね。」と川内。「方角的には北北西ですね。二人が指す方角をコンパスアプリで確認しました。ただ距離はちょっとわかりません。」 時雨が全員に向けて言うと、今までほとんど口を利かなかった不知火がボソッとしゃべった。「天文航法が使えれば。」「えっ、なになにいきなり。それなに?」 と川内がビクッとして