大事なことは死ぬ順番が狂わないこと
医療は命のを救うために存在するのではない.
それは古い価値観,いらない価値観,馬鹿げた価値観.
ヒポクラテスはもう古い.2000年以上前の価値観がそのまま現代に当てはまるわけはない.それに固執すべきではない.
本当に医療が行うべきことは人々がよりよい人生を送る手助けを行うこと.
死ぬことに向き合って見送ることもまた医療の一つ.
老いた者から死んでいき,若きが機会を得られるように配慮すること.
古今東西続けられてきた種の営みが狂わないように努力すること.
死ぬ順番が狂わないように努力すること.
順番の狂った死ほど見ていて辛いものはない.
感染対策の名のもとに高齢者優先のコロナ対策が子供や若者の未来を奪ってはならない.高齢者がさらに老いれば,体力の低下とともに何かの感染症をきっかけに一定割合で死ぬのは世の定め.医師ならば皆が知っている
それに抗う無駄な努力をどこまで続けるのか?そしてその対策がまさにフレイルを新たに生み出し,本来なら死なないはずであった元気な高齢者を死に追いやっていないのか?
病院管理者の保身と政治的理由のために厳格なコロナ対策を続ける口実を与え続けているニッポン.その正当性はどこにもない.学校での黙食などとんでもない.そういうことを堂々と連載で述べる医療ジャーナリストがいる時点で日本は終わってると思う.
隣のベッドにコロナの人が入院した.「(ダメなときはダメかもしれないけど)治療頑張ってね」といえる社会を目指さねばならない.そのためにはほぼすべての人にワクチンを3回打って貰う必要ある.少なくともコロナになって死んでもいい,という人以外にはワクチンを完了してもらう必要がある.mRNAだけでなく今はいろんな選択肢があって,mRNAが不安な人も打てるものがある.
医療従事者が今後すべきことは,PPEの装着でも患者の隔離でもない.ましてや感染者が出たらすぐ入院をストップすることでもない.感染力の強いオミクロンではそういった対策は効率が悪すぎる.犠牲や害が大きすぎる.今のウイルスは体力の弱った高齢者には危険なウイルスだが,それ以外にとってはそれほどでもない.死ぬ順番が狂わないという絶対死守すべき観点からは,血眼になって対策すべき感染症とは思えない.
これから医療界がとるべきは,ワクチン未接種者や2回以下接種者を見つけてちゃんと打ってもらうようにすること.
そしてコロナは厳密な隔離をやめて普通の風邪と同じように扱えるようにすること.
流行期には子供や若者に行動制限させるのではなく,ワクチン未接種者をむしろ隔離して行動規制すべきだということ.
「医療機関内での感染症は防がなければならない」幻想から脱却すること.
そうしないともっと恐ろしい結末が日本を襲うであろう.