兵庫県知事選挙はポストストーリーが色々続いているようです.選挙期間中も活動したSNSコンサルにポスター代を含めて料金を支払ったことが買収になるのではという話が出ているようです.ポスターとビラと固定電話だけが選挙のツールだった時代とは違って,一分一秒で状況が変化していくネットの時代どこからが準備行為で,どこからが選挙活動かというのはかなり線引が難しい問題だと思います.2013年にようやくネット選挙解禁をしたとはいえ,日本の公選法のそもそもの発想が昭和の時代で止まってしまっている
兵庫県知事戦シリーズはこれで最後にしようかと思っているのですが,今回の知事選の結果だけではなくプロセスも見てきて,県民の「県議会」に対する不信感の強さを非常に感じたので,信頼できる県議会にするためにどういった事が必要かということを提案してみたいと思います. 1.関連団体を含めて議員の口利き行為はすべて記録・公開する 日本の地方議会は国会とは異なり二元代表制です.すなわち知事も議員も直接民主制で選ばれているということ.一方でその役割は大きく異なります.知事は行政の長として政
私が大学受験のときに通っていた塾はこぢんまりしていたところだったのですが,国語の講師が面白くて,論説文やその背景を考えるときに「おまえもなー」の視点を大事にするようにということを言われました.言うまでもなく「おまえもなー」は旧2ちゃんねるで流行った「おまえモナー」から来ているわけですが,これは今でも非常に大事な論点だと私は考えています. 世の中には様々な言説がありますが,あることを批判している主体が視点を変えれば全く同じことをしていたり,身内が行っていることに対して見て見ぬ
NHKは海外からも地方局番組を含めてVPNを使えば見ることができるのですが(逆にネット回線があれば衛星放送は不要となってきている証左だと思います),今回の選挙がどのように報じられているか気になって,全国ニュース,大阪放送局のニュース,神戸放送局のニュースをチェックしてみました. 気づいたことは今回の選挙の立役者である「立花孝志」に関する言及が一切ないこと. 斎藤候補のSNS戦略という報道では,集まる聴衆や斎藤応援アカウントの紹介はありましたが,立花孝志がYoutubeで情
最後まで予想は難しかったですが,斎藤さんが勝ちましたね.3年前に金沢和夫ではなく,斎藤元彦に投票した身としては正直嬉しかったです. もっとも私も彼の県政や告発文書対応についてすべてが問題なかったとは思ってはいません.マスコミの偏向報道を差し引いたとしても,処分のプロセスは県の最高権力者としての振る舞いとしてやはり問題があり,彼が自らの行動が及ぼす影響への想像力をもっと働かせたうえで,特定の取り巻きに依存せず,県政を改善していってくれることを期待したいと思います.彼自身が言う
自身は基本的にもう授業を受ける立場の人間ではないのだが,こちらに来て一つだけ研究倫理の授業を受ける必要があり,アメリカの大学でどういうことが授業で教育されているかということを知る機会があった.これは研究不正を防ぐためにNIHが資金提供を行っているプロジェクトに関わる者すべてに対面出席義務を課している講義で,全8回のセッションにすべて出席する必要がある. 講義といっても講師の話を聞いてテストに答えるというものではなく,いわゆるディスカッションスタイルで,ファシリテーターを中心
こちらではまだ土曜日の朝なのですが日本では土曜日の夜ですね.神戸マラソンはいつも第一走者だけ子どもと見に行っていたのですが,今年はそれもできそうになく残念です. 知事選前最後の投稿になりますが,焦点が県民局長不倫問題から地方自治の闇,すなわち議会と行政の癒着に移ってきている感じがするので,できるだけ生の兵庫県行政の情報を出そうと思います. 兵庫県のとある外郭団体では県に10億円規模の新規施設を建築してもらい,建築後は指定管理者となることで県から指定管理料を得て,新たな団体
兵庫県知事選挙.どんどん混迷が深くなりますね.このままいくと誰が当選してもある程度の混乱が相当程度続きそうだと推測されます.ところで,ネットメディアの力に焦った兵庫県の市町村長たちが異例とも言える特定候補支持の声明を出しました.兵庫県は基本的に大阪よりは「おとなしい」県民特性があり,あまり対立を煽ったり禍根を残すような行動はしない首長が多い中でこの行動はかなり異例です. 今回声明を出したのは ▽姫路▽尼崎▽西宮▽洲本▽伊丹▽相生▽加古川▽たつの▽赤穂▽宝塚▽三木▽高砂▽川西
久しぶりのnote更新となってしまったのですが,それには色々理由があって,いま私は日本の外に住んでいます.某国の滞在ビザ申請の際にSNSの内容を審査される可能性があり,すべてのSNSについて更新を止めたり,アカウントを凍結・削除したりしていました. 入国からだいぶ時間も経ったのと,なぜか某国にいる友人から兵庫県知事選挙が面白いことになっているという情報を得たのでYoutubeなどを確認した上でお話しています. 前提知識は飛ばして,20年間君臨した兵庫県の井戸行政とは何だっ
無理に集団自決しなくても「自然に死ぬのに抗わない」ということは現場レベルでもやっていけることです.ただし身体的なものではなくて硬直した組織内の老害は強制的に排除することも必要でしょうなぁ.
どこのメディアも現在死者数が急増している本質に切り込めてないなぁと思う.現場にいれば誰もが感じていることなのだが・・・. 最近の死者数が多い原因は,高齢者施設や医療体制が脆弱な病院で,「全滅」に近いぐらいの感染爆発が起きているからだ. ちょっと軽い咳をしている人を2,3日見逃しただけで,あっというまにフロアの1/4ぐらいが感染してしまうというのが実態で,50床の病棟や施設ならば13人ぐらいまで一気に広がってしまう.職員も無症状で気づかずにウイルスをばらまいている人も少なく
連休明けに中核病院のコロナ病床が一気に埋まったようです.やはり呼吸器や免疫系基礎疾患を持った人が,コロナ肺炎ではなく誤嚥性肺炎や原疾患の悪化で転院しているようです.今後は体制が脆弱な病院で病状が悪化しても転院や呼吸器管理ができないので,そういう人は半強制DNRとなります.
勤務する病院の院内でも第7波ほどではないが,院内感染者が続々と増えてきた.第7波では感染すると民間保険の保険金が下りるということで,医療従事者のみならず会社員も自営業者も,みんなこぞって医療機関を受診して発生届を出してもらったり,自己検査の人は陽性者登録をしていたが,今は65歳以上でなければ金銭的メリットはまったくなく,陽性者登録するメリットと言えば,在宅療養の電話サポートが受けられるぐらいであろう.若い人や一人暮らしの人には検査をするメリットが全くないので,怪しくても検査し
医療は命のを救うために存在するのではない. それは古い価値観,いらない価値観,馬鹿げた価値観. ヒポクラテスはもう古い.2000年以上前の価値観がそのまま現代に当てはまるわけはない.それに固執すべきではない. 本当に医療が行うべきことは人々がよりよい人生を送る手助けを行うこと. 死ぬことに向き合って見送ることもまた医療の一つ. 老いた者から死んでいき,若きが機会を得られるように配慮すること. 古今東西続けられてきた種の営みが狂わないように努力すること. 死ぬ順番が狂わないよう
国防費の負担を求める前にコロナの厳密隔離をやめるべき.ある意味でインフルよりも対策を緩和していかないと社会がおかしくなる
久しぶりにコロナ関連の業務を数多くこなしたが,夏の第7波と比べても問診していると症状が軽症化している印象がある.夏は咽頭違和感から始まり,38度~39度の高熱が2日ほど続き,その後咳が出るというパターンが多く,「解熱鎮痛剤を飲んでも3日ぐらいは解熱しない」という訴えをゴマンと聞いた. しかし,今日はそういうパターンの人がいるのはいるが,全体の1割以下の印象で,多くは38度台の熱が出て1日ちょっとで解熱するというパターン.発熱も必須ではなく,咽頭痛だけとか微熱がちょっと出ただ