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映画「空海」③|己が風になれ!|ネタバレ含みます

前回の記事 ↓↓の続き。

同じ頃、京の東宮御所では藤原縄主の妻・薬子が、娘婿にあたる安殿親王と密会を重ねていた。
薬子役の小川真由美の悪女っぷりが
く~~~~!!!(*'ω'*)
しびれるね

煩悩を捨て去るのではなく認めて受け入れ、噴火から生き延びる人たちを描く反面、薬子のように煩悩と欲に振り回されて生きる姿も対照的に描かれてて。

これはこれで大変そうな生き方に感じるけども…

噴火が収まると、真魚は悦々とともに都に戻る。
悦々はこれで阿刀から褒美をもらえると喜んだけど
そうは行かないよね。

真魚「仏はどこにいる?」
悦々「西よ!仏は西方浄土にいる」
真魚「この国にはいないのか…」

延暦二十三年、桓武帝の命により第十六次遣唐船の派遣が決定。
密教の存在を知りその教典を持ち帰ろうとした真魚は、
大足と伊豫親王の尽力で遣唐留学生として参加を許される。

真魚「密教を学び取りに唐土へ渡りたいです」
阿刀大足「密教とは?」
真魚「仏教です」
阿刀大足「仏教ならもう山ほど持ち帰っておる」
真魚「まことの仏教です。これを持ち帰れば日本が極楽となります
 生きながら極楽浄土を見ることができます」

映画「空海」

これを機に名を空海と改める。

遣唐使の中には桓武天皇の信頼あつい最澄も特別待遇で加わっていた。
桓武天皇は、平城京とは違う宗教で平安京を発展させたかったんだね。

最澄と空海はここから生涯のライバルとなる。

船の中では橘逸勢とも出会うよ

橘逸勢(たちばなのはやなり)は唐土で書を学んで
のちに、空海・嵯峨天皇とともに
三筆と称されるようになる。

船は九州を出てすぐに大嵐にあう。

空海は言う
唐土の船には竜骨という太い背柱がある。
人間の背骨と同じだ。
でもこの船には背柱がない。
強い横波を受けたら、木っ端みじんだ。

嵐の中「お前も僧なら経でもよんで、なんとかしてくれ」という橘逸勢に
「そんなことで天がうごいてくれるか」という空海

この波も、この雨も
天の激しい息遣い、鼓動、天の涙だ

この大宇宙は生きている!!
この風をおさめようと思うな!己が風になれ!!
この雨をおさめようと思うな!己が雨になれ!!

私の旅は、天の旅だ。
密教は天ーこの大宇宙の秘密を授ける教えだ

空海の乗った船は三十四日目に福州の海岸に漂着。
難行苦行ののち、長安にたどり着く。



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