タイオガロードでヨセミテへ(Yosemite National Park) / カリフォルニア vol.17
こんにちは。
さて今回は、ずっと走ってきた Route 395 にサヨナラして、Route 120に入りヨセミテへ向かいます。
Route 395、沢山の美しいをありがとう!
このカリフォルニア州道120号線は、Tioga Pass (タイオガロード)と呼ばれ、標高3000mを超すシエラネバダ山脈を通り抜けるこれまた風光明媚な道。積雪が多い冬季は閉鎖されるので、夏の期間だけの爽快!ルート。
標高9945フィート(約3031m)に位置するTioga Passゲートは、ヨセミテで唯一東側にある入り口。
ここはナショナル パークなのであのパスが使用できます。
(記事「Bumpass Hell (バンパス・ヘル)・Lassen Volcanic National Park(ラッセン火山国立公園 Ⅰ) / カリフォルニア⑥」)
澄んだ空気の中をブンブン走っていくと、
おー駆け登りたい!気持ち良さそうな岩!
と思ったら子どもたちが楽しそうに駆け降りてた。駐車場から見てたら、オジさんが「朝ごはん一緒でしたよねー」って話しかけてきた。そうそう395号線沿いで朝食を食べたレストランにいた子どもたちでした。
白い岩と緑の木々のコントラストが美しかったので、思わず車を止める。
岩肌がなにやら爬虫類で
卵も生まれてた。
El Capitan
おーEl Capitan(エルキャピタン)!この岩が見えたら、ヨセミテに来たーって感じる象徴的な一枚岩。
El Capitanは、ロッククライマーが憧れる岩としても有名で、70を超えるクライミングルートがあるそうです。
Glacier Point
Route 120からヨセミテバレー内に入り、Glacier Point(グレイシャー ポイント)へ。
途中にある、Tunnel View(トンネルビュー)で一瞬止まって、豊かな緑の絨毯を堪能。
クネクネ道をさらに走ってグレイシャー ポイントに到着。
この Glacier Point Road は冬季は閉鎖されるので、オープンしている時期にヨセミテに来るなら、絶対!なところ。
だって、Half Dome(ハーフドーム)が間近に迫る大絶景が広がっているから!
吸い込まれるような絶景。神々の箱庭。
ふわりと飛べる気がする。
岩肌の美しいこと!なんでこんなに岩に惹かれるんだろ…
ずっと見ていられるハーフドーム。
どんな言葉も当てはまらない量感と迫力に惹かれるのか、それとも何かが宿っているからなのか。
The North Faceのロゴは、このハーフドームをイメージしています。
いつか登りたい、って思いながら達成できてないハーフドーム。
所要時間10時間〜13時間、往復約22.4kmの「最もハードなトレイル」として有名なハーフドーム トレイル。ハーフドームのトップまで行くには許可証が必要で、それは抽選になります。
暗くならないうちに帰るため、暑さを避けるため、そして午後に多く発生する落雷を避けるために、日の出前に出発することが望ましいとされるトレイル。
いやーこのケーブルを伝って降りる自信が…ない。
Hiking Half Dome at Yosemite National Park
もう少し体力をつけなきゃな、と思いながらグレイシャー ポイントを後にヨセミテバレーに戻ります。
「おー美味しそ、なんてピザ?」と声をかけられた、ハーフドームって名前のピザ。
今回は特にトレイルなど歩かずゆっくりしよう、と思ってて。でもまあハーフ ドーム トレイルの途中まで行くかーとちょっと歩き、
通常ルートが通行止めで、迂回ルートを推奨されてたポイントで折り返す。
Lower Yosemite Fall
駐車場から20分ほどでラクに辿り着けるLower Yosemite Fall。
5月ぐらいだと雪解けで水量が多いので、滝に近づくと水しぶきで結構濡れます。が、今は大丈夫。
ん?妙な線…
大きな岩の上でゴロン。ダイナミックな岩肌は見ていて飽きない。
湖へ移動してコーヒー淹れる。
丁度いい倒木の上でまたゴロン。
太陽にあたってコロコロするこういう時間が好き。知らず知らずのうちに自分を縛っていた「ねばならない」が抜けていくから。
旅に出ると、知らないところに身をおくと、いかに見えない囲いの中で過ごしていたのか分かる。そしてどうでもよくなる。どうでもいい=どうであってもいい=すべて良し。
そして自分の直感に従って生きていこうと思える。
誰にどう思われようと、自分の好きを手放さない、自分の夢中を手放さない。
苦手なんて克服しなくていい。すべての教科が満遍なく出来なくていい。自分の得意だけビューっと伸ばせばいい。だって私の弱みは誰かの強みが補ってくれる。きっと世界はそうやって嬉しくまわる。
(記事「「最上級」とはこのこと〜エルメス」)
Steve Jobs' 2005 Stanford Commencement Address
で、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチを思い出した。
"Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice."
"They somehow already know what you truly want to become."
ジョブズが1970年代半ばに最初のアップルコンピューターを組み立てた家。
なーんて思いながらヨセミテを後にしました。さ、ベイエリアに帰ります。