過去を紡ぎ今を生きる〜Dries Van Noten Fall 2023
こんにちは。
3月1日15時(現地時間)に発表されたドリスの2023年秋冬コレクション。PCの前でひとりスタンディングオベーション!ラクロワ以来か。
(記事「ドリスとラクロワの共作!Dries Van Noten Spring 2020」)
ハンサムなピンストライプに花柄。ドリスお得意の組み合わせ。
ストライプ x 花。記憶に新しいところだと2019年秋冬が浮かびますね。
様々なブランドが閉塞感から抜け出し、原点を見つめ、大切なのは何かをそれぞれの視点で打ち出してきています。
今回のドリスのコレクションで感じたのは、シーズン毎に丁寧に込めてきた「ドリスの意識」。
ドリスの真髄は生地にあると感じていて。その時々の彼の想いがジャカードに、刺繍を駆使した生地に投影されています。
今シーズンは、過去の意識を紡ぎ新しい今を生きよう!という強いメッセージが伝わってきました。
金茶のスカートを見て2007年秋冬をイメージし、
紫ジャケットは柔らかな2009年秋冬の色合いを、
コーデュロイは
2017年秋冬を思い出しました。
シュタイフの工場で作られたテディコートも再登場。
スリップドレスにはアンティークのネックレスが使用されているそうです。
効いていたのが金。
ドリスの金、って仏具っぽいのよね。パリのブティックに仏壇がディスプレイされているせいか…。まあ東洋を感じさせるんです。
手持ちの金。
2015年春夏のコートも袈裟と勝手に呼んでる。
寺院な金色。
雷のような松プリントと寺なゴールドが素晴らしい組み合わせだった2011年秋冬が浮かぶわー
テクニカルメッシュにチュール、刺繍のレイヤードが最高に麗しいジャケットには、ドリスが全部詰まってる。
ロゴやレザーグッズ(バッグ)に頼らず、服に注力し丁寧に紡いできたドリスの底力を感じた。
自身の感性を大切に慈しむ姿勢から溢れ出るものは、周りの世界を嬉しくする。
桜の季節になると、2019年の春を思い出す。(記事「ドリス ヴァン ノッテン 青山店10周年〜10年ぶりにドリス来日」)
嬉しい春をありがとう!
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