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美に誠実なビンテージ専門店 「THE BRISK」 がリニューアルオープン

こんにちは。
代官山にあるヴィンテージ専門店「THE BRISKザ ブリスク)」のリニューアルオープンのお知らせをいただき、一足早く美しい!を堪能させていただきました。

店内に入ると飛び込んできたのが、ALAÏAの麗しいニット。

BURBERRYのコート群と1980年代のYves Saint Laurent rive gaucheのケープ。

イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュは1966年に設立されたプレタポルテ(既製服)ライン。rive gaucheとは左岸の意。左岸の6区にブティックをオープンしたことから名付けられた。

もうね、どこに視線を置いても美の密度が高すぎてパニック。ちょっと落ち着こうと床を見たらそこにも強烈なこだわりが。
あー私の好きな鈍いゴールドとコンクリートの組み合わせ。鋭いカットも美しすぎる!
(記事「東京駅前の「驚異の部屋」を見に行こう!インターメディアテク(東京大学総合研究博物館+日本郵便)② / 後編」)

キチッと角が合ってるという麗しさ。これは高度な技術が必要なんだそう。

「美しいものをただ美しく魅せたいだけ」とオーナー。そこには美に対するこだわり、なんて言葉には収まりきらない深さが存在します。

イタリアでYves Saint Laurentの服に出会い、その美しさと存在感に圧倒されたというオーナー。そこから、大量生産・大量処分される時代以前の、デザイナー本人が手がけた服、丁寧に作られた服たちを扱ってみたいという想いが湧き上がってきたといいます。

そして、2012年に「THE BRISKザ ブリスク)」、2018年にドレスに特化した「The Vintage Dressザ ヴィンテージ ドレス)」をオープン。
(記事「貴重なアーカイブが集結! 「ヴァレンティノ ヴィンテージ」)

2022年にNY、LA、ミラノ、そして東京の4都市で開催されたヴァレンティノ ヴィンテージ。ヴァレンティノが東京でのパートナーに選んだのが「The Vintage Dress」でした。

クラシカル。伝統的であるということは、色褪せないこと。
そこに情熱を注ぎ込んだ人がいて、そこに理解を持った人がいて、そこに敬意を払った人がいる。「美しい」の在り方を伝えてくれる服たち。

自社工場を持つ前の…1950年代に丁寧につくられたMAX MARAのシルクコート。

ダーツをこんなに沢山入れなくても、裏地が擦り切れやすいシルクを使わなくても、飾りボタンじゃなくても、生地のロスが多くなるバイアスじゃなくても…利益を追求するとこんな服作りは採算が合わない。

1980年代のCHANEL ジャケット。

パッと見シャネルと分からないのがいい。着ると美しさが倍増。

1990年代のYves Saint Laurent rive gaucheのジャケット。

馬の気配漂うHERMÈSのウール&カシミアのミニドレス。

ざっくりとしたタートルニットにジャンピングブーツを合わせたい。
後ろ姿も秀逸。

「MISS DIOR」のレーベルに泣いた一枚。
ミス ディオールの名は、クリスチャン・ディオールの人生で最も大切な、最愛の妹カトリーヌへ敬意を表したもの。

どんな状況下でも自分を見失わず、愛するものを手放さなかったクリスチャンとカトリーヌ・ディオール。
(記事「『ミス ディオール展覧会ーある女性の物語』Miss Dior Exhibition Stories of a Miss」)

この秋はベルベット!と思っていた私に飛び込んできたのが、Giorgio Armaniの滑らかなシルクベルベットのジャケット。

とろっとろの肌触り。

そして、1980年代のChristian Diorのショート丈のベルベットジャケット。
Marc Bohan(マルク・ボアン)時代の、当時の日本では購入できなかった貴重な一枚です。

うろ覚えだったマルク・ボアンについてキチンと調べなくては…とハッとさせられた一枚。
(記事「日出づる国へようこそ②〜「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展」)

1960年に徴兵でメゾンを離れたイブ・サンローランの代わりにクリスチャン・ディオールのデザイナーに就任したマルク・ボアン。以後30年に渡り、名声にとらわれず美を追求し続けた気高きクチュリエ。

2023年9月6日、97歳で他界したマルク・ボアン。
Marc Bohan for Christian Dior 
画像から伝わる良質なベルベットの質感。
 via Vogue US 1999

そしてここは服が美しく輝ける場所なんです。什器類にオーナーの強烈な美意識が反映されています。
「Lulu.さん、The Rowのショップ行くなら、細部までインテリア見てきて。素晴らしいから!」と教えて下さったオーナーの言葉が今でも響いています。
(記事「LAで服を買うということを考えた〜Dries Van Noten LA とThe Row / カリフォルニア vol.12」)

100年前の英国教会の木枠

英国の足場で使用されていたという無垢材の床。

美しい縫製と柔らかいリネンはスイスのクリスチャン・フィッシュバッハ社のもの。フィッシュバッハ?ああ、日本フィスバね!

そういえば、30年前に購入したカーテンがフィスバのものだったわ。

このリネンとコンクリートと真鍮ゴールドの組み合わせがなんとも美しかったのよ。

1930年代のスウェーデンのモンクチェア。

ここに素材違いの全身茶系で混ざりたい。

つくる人、それを紹介してくれる人、着る人。それぞれの情熱が絡み合って嬉しいが生まれる。共通項は自分が携わるものへの敬意。
(記事「ネイティブ ジュエリーを買うということ / Santa Fe・ニューメキシコ Vol.4」)

天然大理石の手触りの良さったら。

熱量高く生まれた服には、その服の気配に見合うような自分でありたい、と思わせてくれる力がある。

久しぶりに高揚感ある服と空間に出会えました。リニューアルしてますます美に誠実な「THE BRISKザ ブリスク)」へ是非。

オリーブはきちんとトスカーナの素焼きの鉢に。

THE BRISK
住所:東京都渋谷区代官山町12-3 眞市代官山ビル1F
電話:03-6416-4314
営業時間:12時~19時(定休日:火曜日・水曜日)







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